2024年1月26日 (初版)
| TAC SR Collection |
| 主な問題 |
NCS560 の IM(Interface Module) として A900-IMA8Z を利用している場合、IM にて SEU(Single Event Upset) ERROR(パリティエラー)を検知した際、常に slot 0 で syslog が出力される事象が報告されています。
(syslog 出力例)
RP/0/RP0/CPU0:Oct 27 15:20:39.790 JST: imfpga[273]: SEU ERROR detected for frame 0x1000 on bit:0x10 byte:0x80
RP/0/RP0/CPU0:Oct 27 15:20:39.790 JST: imfpga[273]: %PLATFORM-IMFPGA-3-SEU_FAILURE : SEU Error detected
on IM slot:0 SEU ERROR detected for frame 0x1000 on bit:0x10 byte:0x80
|
| 原因 |
この問題は CSCwf93542 として報告されています。
CSCwf93542：8x10G SEU error syslog occurs always on slot 0 even if it occurs on a different slot
|
| 解決策 |
恒久対策としては CSCwf93542 の修正済みバージョンを使用する必要があります。
SEU ERROR 検知のログが継続発生する場合、H/W 不良不具合か一過性のソフトパリティエラーかを判別する為、IM の再起動が必要です。
IM に A900-IMA8Z を利用している場合は、下記手順で実際に SEU ERROR が発生した IM Slot を特定して IM を再起動する必要があります。
STEP1. syslog 情報より Job ID を確認
(syslog 出力例)
RP/0/RP0/CPU0:Oct 27 18:14:17.445 JST: imfpga[273]: SEU ERROR detected for frame 0x0 on bit:0x10 byte:0x80
RP/0/RP0/CPU0:Oct 27 18:14:17.445 JST: imfpga[273]: %PLATFORM-IMFPGA-3-SEU_FAILURE : SEU Error detected on
IM slot:0 SEU ERROR detected for frame 0x0 on bit:0x10 byte:0x80
※ "imfpga[273]" という出力より、Job ID = 273 となります。
STEP2. STEP1 で確認した Job ID を使用して、下記コマンドより、実際にエラーが発生している slot を特定します。
RP/0/RP0/CPU0:Router#show processes 273 | include Args
Args: -s 4 -i 1 -m 0
※ "-s 4" の場合、slot 4 でエラー発生していることを示します。
切り分けの結果、該当 slot で単発での出力であった場合は様子見をして頂き、継続してログが出力される場合は、該当 IM の再起動を実施ください。
(IM 再起動コマンド)
<Admin VM にて実施>
# hw-module location 0/x reload
※ x = slot 番号
IM 再起動でも改善しない場合は、該当 IM の交換対応を実施ください。
|
備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。
