ASDMにてGUI画面の反応が遅い、若しくは、頻繁に固まったりするなどのことがあります。この場合、ASDMに割り当てられたヒープ(Heap)メモリが不足して、スムーズに動作できない場合があります。
ヒープとは、OSやアプリケーションソフトが使用するメモリ領域の一種となります。
以下の手順にてASDMが利用できるHeapサイズを拡張することで、事象の改善が期待できます。
1.ASDMのインストールパスに移動します。
C:\Program Files (x86)\Cisco Systems\ASDM
2."run.bat" ファイルを 任意テキストエディターなどで開きます。
3.以下のように "run.bat" ファイルを編集します。
"start javaw.exe" の後ろの -Xmx 値を "-Xmx768M" や "-Xmx1G" などに変更し、領域を拡張します。
4."run.bat"ファイルを保存します。
5.ASDMを起動します。
但し、Heapサイズを拡張した場合、仮想メモリをその分利用するため、十分なメモリのあるシステムで実行してください。
また、推奨の最大値などについては、お客様ご利用環境に依存しており、ご案内できかねます。
本事象は一般的に大量のポリシーを一気に作成する場合に発生しますので、値変更に懸念などがある場合、一時的に上記の値を調整して作業完了後に再度戻す対応を行っても良いです。
参考情報