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Natsuki Takeshi
Cisco Employee
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ACIではバージョン3.0以降、以下の通りIS-IS Metricをデフォルトの "63" から "32" に変更することが推奨されています。
Multi-Pod構成において発生し得る問題を回避するためにこのような推奨値が設けられていますが、後からMulti-Pod構成に変更する可能性を踏まえ、Single pod で構成する場合にも "32" で設定いただくのがよいかと思います。

CSCvd75131:Traffic loss for multipod traffic after spine reboot
https://bst.cisco.com/bugsearch/bug/CSCvd75131

Multi-Pod構成において、Spineスイッチの再起動が発生しルーティングプロトコルの隣接関係が確立されてからも正常にトラフィックが転送できる状態になるまで10分間はトラフィックが流入しないように制限する必要があります。これは対象のSpineスイッチに最大のメトリックを設定することで実現可能で、OSPFでは問題なく機能します。

しかし、IS-ISではデフォルトで最大のメトリック"63"が設定されているため、より大きなメトリックを割り当てることでトラフィックの流入を制限するということができません。これにより、実際にはトラフィック転送が行える状態ではないにも関わらず対象Spineスイッチへトラフィックが流れてしまい、トラフィックロスが発生する可能性があります。

この問題を防ぐため、IS-IS Metric を "63" から "32" に変更することが推奨されています。
設定は Fabric > Fabric Policies > Policies > Pod > ISIS Policy detail から変更することが可能です。


01.png

 




参考:
ACI Multi-Pods: Caveats and Considerations 
https://community.cisco.com/t5/data-center-and-cloud-blogs/aci-multi-pods-caveats-and-considerations/ba-p/3837927

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