Self Encrypting Drives サービスについて
SED(Self Encrypting Drive:自己暗号化ドライブ)を搭載したノードで構成されている HX クラスタでは、ハードウェアレベルでの暗号化に対応しています。このようなクラスタでは、Self Encrypting Drives サービス(sedsvc)が SCVM で動作しています。本ドキュメントでは、この Self Encrypting Drives サービスについて、説明させていただきます。
Self Encrypting Drives サービスは、暗号化に対応している場合に動作(running)します。暗号化を有効にしていなくても、サービスステータスは running になっている必要があります。
hxshell:~$ priv service_status.sh
<略>
Stats Listener Service ... Running
Cluster Manager Service ... Running
Self Encrypting Drives Service ... Running <-------------
Event Listener Service ... Running
HX Device Connector ... Running
<略>
補足:
SED 対応クラスタかどうかは、HX Connect の保護メニューに"暗号化"メニューがあるかどうかで判断できます。

サービス停止時の影響
Self Encrypting Drives サービスは、データの暗号化そのものを担っているわけではなく、暗号化キーのやり取りを担当しています。従って、サービスが停止しても、HyperFlex や仮想マシンの動作に特に影響はありませんが、暗号化設定の変更は失敗します。
- 仮想マシン:影響を受けません。データの読み書きも、仮想マシンの起動・停止も可能です。
- データストア操作:影響を受けません。作成・削除可能です。
- 暗号化の設定変更:暗号化の有効・無効・キー変更は失敗します。
サービス起動方法
なんらかの理由でサービスが停止していた場合、"priv start sedsvc" コマンドでサービスを起動できます。
hxshell:~$ priv service_status.sh | grep Enc
Self Encrypting Drives Service ... Not Running
hxshell:~$ priv start sedsvc
sedsvc start/running, process 6779
hxshell:~$ priv service_status.sh | grep Enc
Self Encrypting Drives Service ... Running
以上です。