本ドキュメントはCIMCのGUI画面から、直接CIMCとBIOSのファームウェアバージョンをアップグレードする方法について説明しています。
まず、HUU ISOファイルからCIMCとBIOSアップグレード用のイメージファイルを抽出する必要があります。
HUU ISOファイルは下記URLからダウンロードできます。
Cisco Software Download
https://software.cisco.com/download/
2024年2月5日追記
本情報は、記事が作成された2019年の情報を基に書かれております。HUU ISO ファイルの構造が、リリース時期によって変わっているので、以下の記事も参照してください。
[UCS C] HUU ISO ファイルの構造と firmware 抽出方法
【イメージファイル抽出方法--HUUバージョンが3.0.3c以前の場合】
HUU ISOファイルを解凍すると「firmware.squashfs」ファイルがあります。
該当ファイルを7-Zip等の解凍ソフトで開くと、CIMCとBIOSのイメージファイルを格納したフォルダが確認できます。
BIOSのイメージファイル名:bios.cap
CIMCのイメージファイル名:cimc.bin
※2.0系のHUU ISOファイルはZIPファイル(例:C220-2.0.13n.zip)も含まれているため、ZIPファイルを解凍すればイメージファイルも入手できます。
【イメージファイル抽出方法--HUUバージョンが3.0.3c以降の場合】
HUUのバージョンが3.0.3c以降の場合、Linuxサーバを用いてイメージファイルを抽出する必要があります。
1.HUU ISOファイルを解凍して、「GETFW」フォルダに入ります。
2.「GETFW」配下の「getfw」ファイルとHUU ISOファイルをffftp等のツールでLinuxサーバに格納します。
3.ファイルが格納されたLinuxサーバにログインして以下のコマンドを実行します。
※以下のコマンドは「getfw」ファイルと「ucs-c220m4-huu-3.0.4j.iso」ISOファイルをLinuxサーバの/tmpディレクトリに格納した場合の例です。
1) cd /tmp
2) ./getfw -s /tmp/ucs-c220m4-huu-3.0.4j.iso -d /tmp
4.上記のコマンドを実行した後、/tmp/ucs-c220m4-huu-3.0.4j配下に「bios」と「cimc」というディレクトリが作成されます。
BIOSとCIMCイメージファイルはそれぞれのディレクトリに格納されます。
5.作成したイメージファイルをローカルPCに保存します。
【アップグレード方法--M4サーバ CIMCバージョンが3.0以前の場合&M3サーバ】
1.CIMCにログイン⇒Admin⇒Firmware Managementの順でクリックします。
2.右ペインの「Install Cisco IMC Firmware through Browser 」クリックします。
3.ポップアップ画面の「Browse」をクリックし、CIMCイメージファイルを指定した後、「Install Firmware」をクリックします。
4.以下のように進捗が表示されます。
5.正常に終了したら、「Activate Cisco IMC Firmware」をクリックします。
6.ポップアップ画面の「Activate Firmware」をクリックします。
※CIMCがリブートしますので、再度ログインする必要があります。
7.CIMCに再度ログインして、バージョンがアップグレードされていることを確認します。
8.引き続きBIOSのバージョンをアップグレードします。
「Install BIOS Firmware through Browser Client」をクリックします。
BIOSのアップグレードはサーバを再起動して適用する必要があるため、稼働中のサーバだと下図のようにサーバのシャットダウンが要求されますので、一旦サーバをシャットダウンします。
9.ポップアップ画面の「Browse」をクリックして、BIOSイメージファイルを指定した後、「Install Firmware」をクリックします。
10.以下のように進捗が表示されます。
11.Completed Successfullyと表示されたら、BIOSのアップグレードも完了です。
【アップグレード方法--M4サーバ CIMCバージョンが3.0以降の場合&M5サーバ】
1.CIMCにログイン⇒トグルナビゲーション⇒管理者⇒ファームウェア管理の順でクリックします。
2.右ペインのBMCを選択して「更新」をクリックします。
3.ポップアップ画面の「参照」をクリックして、CIMCイメージファイルを指定した後、「ファームウェアのインストール」をクリックします。
4.以下のように進捗が表示されます。
5.正常に終了したら、再度BMCを選択して「アクティブ化」をクリックします。
6.ポップアップ画面の「ファームウェアアクティブ化」をクリックします。
※CIMCがリブートしますので、再度ログインする必要があります。
7.CIMCに再度ログインして、バージョンがアップグレードされていることを確認します。
8.上記の手順通り、BIOS側もアップグレードします。
※BIOSアップグレード後、サーバを再起動して適用する必要があります。