はじめに
Success Tracks 契約時に利用可能な「CX Cloud」は、CX Cloud 独自のサービス利用のみならず、Success Tracks の各サービスにもアクセス可能な、クラウド型プラットフォームです。
本ドキュメントでは、キャンパスネットワーク製品を利用時の「CX Cloud」活用方法について紹介します。
本ドキュメントの情報は、2023年6月の情報を元に作成しております。
Cisco DNA Center と CX Cloud の連携について
CX Cloud で提供される全ての機能を利用するためには、お客様の環境に設置された Cisco DNA Center との連携が必要です。
この連携にあたっては、別途 CX Cloud Agent の導入が必要です。CX Cloud Agent は仮想アプライアンス (VM) として無償で提供されています。詳細はドキュメントをご参照ください。
CX Cloud Agent Overview v2.2
CX Cloud の構成
「アセットとカバレッジ」「導入のライフサイクル」「アドバイザリ」「ケース」「インサイト」の 5 つのコンポーネントにアクセスすることができます。なお、利用可能なサービスは、Success Tracks 契約レベルにより変わります。
「アセットとカバレッジ」
製品ステータスの確認や、契約からの素早いTAC ケースオープンなどが可能です。
もちろん、従来どおりメールやSCM・電話経由でのケースオープンも可能です。詳しくは「サポート ケース ガイド」を参照してください。
アセット
保有している資産情報が一覧で表示されます。検索ボックスにホスト名、製品ID(型番)、実行中のソフトウェア、バージョン、IPアドレスを入力すると絞り込みができます。
アセット一覧にあるデバイスをクリックすると、そのデバイスに関係のある詳細情報が表示されます。

カバレッジ
Success Tracks の契約状況を確認できます。
契約番号をクリックすると、その契約と紐付いた資産の製品ID(型番)とシリアル番号を確認できます。
「導入のライフサイクル」
ご利用のステージに応じた、ウェビナー動画や資料(ATX)、コミュニティリンク、Eラーニング・オンラインラボコンテンツを整理して表示します。ステージを選択することで、各ステージに対応した情報が表示できます(ステージ例:「導入準備」「導入」「活用」「最適化」)

特に「プライベートコミュニティ(Success Tracks Community)」はシスコエキスパートがお客様のご質問に素早く回答するおすすめのサービスです。詳しくは利用ガイドを参照ください。

アセットにあるデバイスを対象として 脆弱性情報 を一覧で表示しています。
それぞれの脆弱性をクリックすると、どのデバイスが該当しているか、また該当する可能性があるか表示されます。
Field Notice
アセットにある全てのデバイスを対象とした Field Notice を一覧で表示しています。
優先バグ
お客さまの環境で該当すると考えられる 優先度の高いバグ を一覧で表示しています。
「インサイト」
Cisco に蓄積された膨大な解析手法を利用した機械学習や機械推論を用いて、デバイスに存在する脆弱性や障害の分析を行います。
この機能を利用するには Success Tracks Level 2以上の契約が必要です。
ソフトウェア
まず CX Cloud は、お客さまがお持ちの機器についてグループ化を行います(ソフトウェアグループ)。例えば、製品型番として "C9300‑24T‑A", "C9300‑24T‑E" がありますが、これらはバンドルされるライセンスしか違いがありません。そのため、これらの型番はソフトウェアグループとして C9300‑24T の 1 つにまとめられます。
そして、それぞれのソフトウェアグループに対して、様々な指標を踏まえた上で、リスクの低い(おすすめの)ソフトウェアバージョンを提案します。
具体的には「バグ」や「セキュリティアドバイザリ」に多く晒されるソフトウェアバージョンは高リスクと判断しますし、発表済みの EoSM (End of Software Maintenance) 情報などが考慮されます。このようにシスコが収集する様々な最新の情報に基づき、お客様に合わせたソフトウェアバージョンを提案することができます。
クラッシュリスク
デバイスの構成やコンフィグを分析して、将来的にクラッシュする可能性のあるデバイスを一覧で表示します。
実際にデバイスがクラッシュした場合、CX Cloud にデバイスのクラッシュファイルをアップロードすることで、Cisco が蓄積する膨大なデータを利用した機械学習や機械推論を用いて解析します。解析が完了すると、該当する可能性のあるバグ情報を表示します。
さらに技術的なサポートが必要な場合は、これらの情報を自動的に添付した上で Cisco TAC へのケースオープンを、この画面上から行うことも可能です。
障害
CX Cloud Agent がデバイスの syslog を収集し、CX Cloud 上で情報を分析した結果、過去に発生した障害を一覧で表示します。
コンプライアンス
デバイスのコンフィグを分析して PCI や HIPPA などの規制基準に準拠しているかチェックし、違反箇所を指摘します。
よくある質問
CX Cloud にアクセスしたところ「400 Bad Request」と表示されます
ブラウザのキャッシュをクリアするか、ブラウザの「シークレットモード」を活用してください。
CX Cloud や Success Tracks Community の英語版も利用可能ですか
はい、可能です。
英語版の CX Cloud は画面右上のプロファイルを開き、言語「English - EN」を選択してください。

英語版の Success Tracks Community へのアクセスは、画面左上の「My Portfolio」から Campus Network をクリックし、適当なユースケースを選択してください(例:Campus Network Assurance)。「Adoption Lifecycle」タブの中にある「Resources」を選択します。「Answered by Cisco experts」と書かれた Cisco Community フォーラムに「Explore More」のリンクがありますのでクリックしてください。英語プライベートコミュニティへのアクセス権が自動付与され、以後はコミュニティリンクへのダイレクトアクセスも可能になります。
Success Tracks 契約のレベルの違いを教えてください
以下は、キャンパスネットワーク 利用時の 2022年時点での情報です。最新の情報は、担当営業まで問合せするか、最新のサービスディスクリプションなどを参照してください。
レベル1
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レベル2
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- Ask The Experts (ATX) - ウェビナー
- プライベートコミュニティ (Success Tracks Community)
- TAC Solution Support
- Adoption View
- アセットやライセンス一覧
- ケース管理
- IB 情報に合わせたデータ チェック
- 迅速な問題解決
- Eラーニング
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- レベル1のサービス全て
- Accelerators - コーチングセッション
- ケース管理 KPI
- ⾃動障害管理
- ソフトウェアバージョン管理の最適化
- プロアクティブなデータチェック
- コンプライアンスのチェック
- リスク軽減チェック
- リモートプラクティスラボ
- 認定試験準備
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CX Cloud のトラブルが発生時の問合せ方法を教えてください
画面右上「?」ボタンを押して、「CX Cloud サポート」からケースオープン可能です。

Ask The Expert (ATX) や ACC の違いを教えてください
以下オンラインウェビナーのビデオや資料をご参考ください。
9/15 開催 CX Cloud と Success Tracks Community その魅力のご紹介
https://community.cisco.com/t5/-/-/ev-p/4672293
関連情報
Customer Success Portal
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4594451
サクセスちゃんねる
https://www.youtube.com/@Cisco-Success-Channel