キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
4492
閲覧回数
35
いいね!
0
コメント
Hiroto Kowata
Cisco Employee
Cisco Employee

OSPFで等コストのパスを異なるネイバーから学習した場合、distanceコマンドを用いてそれらのネイバーに対し

異なるアドミニストレーティブ ディスタンス(AD)を設定することで重み付けを変える設定は非サポートとなります。

distanceコマンドは、異なるルーティングプロトコル、異なるプロセス間で同じルート情報を受信した場合に

比較するために使用してください。

以下、簡単な例を使って説明します。

AD.gif

ここで、RT1が問題のルータ(ルーティングテーブルを確認するルータ)となります。

設定は以下のものです。

----- RT1 -----

interface Loopback0
ip address 1.1.1.1 255.255.255.255

interface Ethernet1/0
ip address 12.0.0.1 255.255.255.0

interface Ethernet2/0
ip address 13.0.0.1 255.255.255.0
!
router ospf 1
router-id 1.1.1.1
log-adjacency-changes
network 12.0.0.0 0.0.0.255 area 0
network 13.0.0.0 0.0.0.255 area 0
distance 100 13.0.0.3 0.0.0.0
distance 200 12.0.0.2 0.0.0.0

ここで赤字で表示してあるdistance設定はRT2、3から受信したルート情報のAD値をそれぞれ100、200

に変更することを意図した設定となります。しかしながら、この設定は無効になりルーティングテーブルは

以下のようになります。

RT1#sh ip route

(snip)

Gateway of last resort is not set

      1.0.0.0/32 is subnetted, 1 subnets
C        1.1.1.1 is directly connected, Loopback0
      12.0.0.0/8 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C        12.0.0.0/24 is directly connected, Ethernet1/0
L        12.0.0.1/32 is directly connected, Ethernet1/0
      13.0.0.0/8 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C        13.0.0.0/24 is directly connected, Ethernet2/0
L        13.0.0.1/32 is directly connected, Ethernet2/0
      100.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
O        100.0.0.0 [110/20] via 13.0.0.3, 01:34:48, Ethernet2/0
                   [110/20] via 12.0.0.2, 01:13:49, Ethernet1/0

但し、一部のIOSでは設定した通りにAD値が反映されるものもありますが、その区別はCSCeh46993の修正を

含むかどうかになります。CSCeh46993の修正を含むIOSは12.4, 12.4T, 12.2(18)SXF, 12.2(30)S, 12.0(32)Sと

これら以降のものになりますので、上のような設定をしていて古いIOSバージョンからアップグレードにバージョンアップ

する場合は注意が必要です。なお、そのような問題はCSCte74078、CSCsk29338として報告されています。

また、アドミニストレーティブ ディスタンスについては「アドミニストレーティブ ディスタンスとは」をご参照下さい。

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします