こちらは、インターネットマルチフィード株式会社が提供する「 transix IPv4接続 (固定IP)」へ Cisco IOS-XEルータを接続するためのサンプル設定(DHCPv6-PD編)です。
※ 「 transix IPv4接続 (固定IP)」については、こちらをご参照ください https://www.mfeed.ad.jp/transix/staticip/
※ 「transix IPv4接続 (DS-Lite)] の Cisco IOS-XEルータの設定例はこちらをご参照ください https://www.mfeed.ad.jp/transix/dslite/cisco_1111-4p.html
構成例

CPE (Cisco IOS-XEルータ)をひかり電話ホームゲートウェイに接続します。
CPEはDHCPv6-PDによりIPv6 Prefixを取得後、IPv6アドレスを自動生成しインターフェースに設定します。
このIPv6アドレスをSourceとした IPv4 over IPv6 トンネルを構成します。
IPv6 プレフィックスは DHCP-PD(DHCP-Prefex Delegation)によって委譲(Delegate)されます。
CPEが委譲された Prefix の一部を LAN 側に Stateless DHCP で払い出します。
ご契約されたISPより下記情報を入手します。
グローバル固定 IPv4 アドレス ----①
インターフェースID ----②
固定IPトンネル終端装置 IPv6アドレス ----③
アップデートサーバーURL ----④
アップデートサーバーユーザー名 ----⑤
アップデートサーバーパスワード ----⑥
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Sample Config
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※IOS-XEルータ C1111-4Pの設定例
※WAN側(Gi0/0/0) はルーテッドポートを使用します。
※LAN側(Gi0/1/0)はスイッチポートでL3インターフェース(SVI)としてVLAN1を使用します。
### ipv6 unicast routing 設定 (Global Configuration Mode) ###
ipv6 unicast-routing
### LAN側デバイスに対するIPv6サーバー設定 ###
ipv6 dhcp pool STATELESS
import dns-server
import domain-name
### WAN側物理インターフェース設定 ###
interface GigabitEthernet0/0/0
description 'WAN side'
no ip address
negotiation auto
ipv6 address FE80::(ISPより指定されたインターフェースID ②) link-local
ipv6 address autoconfig default
ipv6 enable
ipv6 dhcp client pd PREFIX
!
### LAN側 SVI インターフェース設定 ###
interface Vlan1
description 'LAN side'
ip address 192.168.0.254 255.255.255.0 (LAN側のIPアドレス)
ip nat inside
ip tcp adjust-mss 1420
ipv6 address PREFIX ::1/64
ipv6 enable
ipv6 dhcp server STATELESS
!
### トンネルインターフェース設定 ###
interface Tunnel0
description 'ipv4 over ipv6 tunnel'
ip address (ISPより指定されたグローバルIPv4アドレス①x.x.x.x) (サブネットマスク① y.y.y.y)
ip nat outside
ip tcp adjust-mss 1420
tunnel source GigabitEthernet0/0/0
tunnel mode ipv6
tunnel destination (固定IPトンネル終端装置 のIPv6アドレス ③)
!
### NAT(PAT)設定 NAT対象のLAN側のデバイス(PC等)のIPアドレスを指定 ###
ip nat inside source list 23 interface Tunnel0 overload
ip access-list standard 23
10 permit (許可するLAN側のIPv4プレフィックス)
### ルーティング設定 IPv4トラフィックをTunnel0 (IPv4 over IPv6トンネル)にルーティング###
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Tunnel0
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アップデートサーバーへの接続
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※フレッツNGN網から割り当てられた IPv6 Prefix に変更が発生する場合があります。
・IPv6 Prefix が変更された場合、すぐには変更に追従できなことがあります。(IPv4 over IPv6 トンネルがDOWNします)
・アップデートサーバへISPより指定されたURLへ指定のIDとパスワードでアクセスすると再設定されます。
・10分以上の間隔での指定URLへのアクセスをお願いします。
CPE機器(Cisco IOS-XEルータ)による IPv6 Prefix 再設定
※ルータで下記スクリプトを設定します。IPv6 Prefix変更発生後、指定のタイミング(*)で再設定されます。
指定のタイミング = 10分以上の間隔で指定します。
### TCL設定 ###
IOS-XE#tclsh
IOS-XE(tcl)#puts [open bootflash:/transix.tcl w+] {
+> set result [exec {more http://(アップデートサーバーURL④)/request?username=(アップデートサーバーユーザー名⑤)&password=(アップデートサーバーパスワード⑥)}]
+>}
IOS-XE(tcl)#exit
### kron(スケジューラ)設定 (Global Configuration Mode) ###
※下記サンプルは、上記 TCLで設定したHTTP getを10分間隔でスケジューリングします。(10分以上で設定します)
kron occurrence transix_update in 10 recurring system-startup
policy-list transix_policy
!
kron policy-list transix_policy
cli tclsh bootflash:transix.tcl
!
### HTTP 出力インターフェース指定 (Global Configuration Mode) ###
ip http client source-interface GigabitEthernet 0/0/0
ここまで