はじめに
このドキュメントは Catalyst3650/Catalyst3850 で SNMP 経由の CPU 監視方法を記載します。
**これらの情報による一次切り分け後に、さらなる原因追求のために新たな情報を追加でお願いする場合はありますのでご了承ください。**
事前に設定するコマンドについて
監視開始前に機器で SNMP 設定を事前に投入する必要があります。
snmp-server community <community name>
snmp-server host x.x.x.x <community name>
SNMPGet OID
下記で各 Core の使用量を取得可能です。
Object:cpmCore5sec
OID: 1.3.6.1.4.1.9.9.109.1.1.2.1.3
Object:cpmCore1min
OID: 1.3.6.1.4.1.9.9.109.1.1.2.1.4
Object:cpmCore5min
OID: 1.3.6.1.4.1.9.9.109.1.1.2.1.5
下記で取得する値は平均値になります。
Object cpmCPUTotal5secRev
OID 1.3.6.1.4.1.9.9.109.1.1.1.1.6
Object cpmCPUTotal1minRev
OID 1.3.6.1.4.1.9.9.109.1.1.1.1.7
Object cpmCPUTotal5minRev
OID 1.3.6.1.4.1.9.9.109.1.1.1.1.8
※ CPU 監視に関して、下記不具合があります。 cpmCPUTotal5min、cpmCPUTotal1minRev などの CPU 利用率に関連する OID を採取時に、値が問題なく返ったり、返らなかったりする事象として報告されており、 3.6.3E 及び 3.7.2E において改修が盛り込まれております。
CSCuu45230
Partial or Intermittent responses seen on SNMPWALK with cpmCPUcores
SNMP Trap
Catalyst3650/Catalyst3850 製品で CPU 使用率が一時的に上昇するようなケースや、不定期に発生するようなケースで、 process cpu threshold を設定し、 CPU 使用率が上昇した際にメッセージを出力させる事が可能です。下記 SNMP の設定を追加し、 SNMP サーバーで Trap を受信することも可能です。
設定例
process cpu threshold type total rising x interval x
snmp-server community <community name>
snmp-server enable trap cpu threshold
snmp-server host x.x.x.x <community name>
送信される OID 情報:
Object cpmCPURisingThreshold
OID 1.3.6.1.4.1.9.9.109.2.0.1
Object cpmCPUFallingThreshold
OID 1.3.6.1.4.1.9.9.109.2.0.2
※但し、 16.x シリーズにおいて下記不具合があります。上記設定の場合、 Syslog のみが出力され、 SNMP trap が送信されない事象です。本不具合の修正によって重大な問題を引き起こす可能性があるため、改修できず、 Terminated ステータスとなっています。
CSCvj48492
3650 do not send CPU threshold SNMP trap