キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
告知

JTAC-Mid-Career-Recruitment-2021.8

 

IP SLA の基本設定

15825
閲覧回数
5
いいね!
0
コメント

 

 

概要

このドキュメントでは IP SLA の基本的な設定を紹介します。
IP SLA はリモートの機器に対して ICMP echo request など何らかのプローブパケットを送信し応答時間などを計測する機能です。IP SLA で収集した情報を元に object tracking, static routing などの他の機能と連携しルーティングを変更したり機器に何らかのアクションを取らせることができます。

 

ネットワーク構成

このドキュメントでは以下のようなネットワーク構成を想定しています。

 

設定例

R1 の設定例です。R2はIPアドレス以外の設定は必要ありません。
また、この例は object tracking 機能との併用になっています。

ip sla 1
 icmp-echo 192.168.1.2 source-ip 192.168.1.1
 frequency 10
ip sla schedule 1 life forever start-time now
!
track 10 ip sla 1 reachability
 delay down 30
!

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.2 track 10

 

設定の説明

それぞれのコマンドについて説明します。

ip sla 1
  IP SLA 設定を定義しています。識別子として 1 を割り当てています。

 icmp-echo 192.168.1.2 source-ip 192.168.1.1
   プローブパケットとして ICMP echo request を 192.168.1.2 宛に 192.168.1.1 をソースアドレスとして送信します。
デフォルトでは 5 秒以内に返答がない場合は timeout と解釈されます。

 frequency 10
   プローブパケットの送信間隔です。10秒毎に送信します。

ip sla schedule 1 life forever start-time now
  上で定義した IP SLA のオペレーションを開始します。

track 10 ip sla 1 reachability
  上で設定した 1 番の IP SLA を利用した object tracking の設定です。10 を識別子として割り当てています。
object tracking は UP, DOWN の2つの状態を取り、IP SLA のプローブパケットに返答があれば UP、timeout になると DOWN, となります。

 delay down 30
   IP SLA が timeout してから object tracking が DOWN 状態に遷移するまでに 30 秒の遅延を追加しています。

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.2 track 10
  object tracking 10 番が UP 状態で 192.168.1.2 を next hop とするデフォルトルートを設定します。

 

動作確認

show ip sla summary コマンドで IP SLA の設定が反映されていることを確認して下さい。

R1# show ip sla summary
IPSLAs Latest Operation Summary
Codes: * active, ^ inactive, ~ pending

ID Type      Destination  Stats Return Last
                          (ms)  Code   Run
-----------------------------------------------------------------------
*1 icmp-echo 192.168.1.2  RTT=1 OK     3 seconds ago


show ip sla statistics
コマンドにより IP SLA の状態を確認してください。

R1# show ip sla statistics
IPSLAs Latest Operation Statistics

IPSLA operation id: 1
Latest RTT: 1 milliseconds
Latest operation start time: 21:06:49 JST Sun Mar 5 2017
Latest operation return code: OK
Number of successes: 81
Number of failures: 13
Operation time to live: Forever

 

 

 

トラブルシューティング

  IP SLA が正常に機能しない場合は以下のような点に問題がないか確認してください。

  • プローブパケットがターゲットの機器に到達していない
    インタフェースがターゲット機器へのルーティング情報が登録されていることを確認して下さい。

  • プローブパケットへの返答がない
    ターゲットの機器が正常に動作しているか確認してください。 

 

関連情報