ルータに適合しない IOS を誤って flash にダウンロード
してしまった場合など、IOS を起動できない状態で
tftp ダウンロードを行いたい場合もあります。
こんなときには rommon モードで tftpdnld というコマンド
を使うことによって tftp 接続を行うことができます。
rommon モードで tftpdnld
rommon 1 > tftpdnld
Missing or illegal ip address for variable IP_ADDRESS
Illegal IP address.
usage: tftpdnld [-hr]
Use this command for disaster recovery only to recover an image via TFTP.
Monitor variables are used to set up parameters for the transfer.
(Syntax: "VARIABLE_NAME=value" and use "set" to show current variables.)
"ctrl-c" or "break" stops the transfer before flash erase begins.
The following variables are REQUIRED to be set for tftpdnld:
IP_ADDRESS: The IP address for this unit
IP_SUBNET_MASK: The subnet mask for this unit
DEFAULT_GATEWAY: The default gateway for this unit
TFTP_SERVER: The IP address of the server to fetch from
TFTP_FILE: The filename to fetch
とまず環境変数を設定するように要求されるのでこれらを設定します。
設定した環境変数は set コマンドで確認可能です。
set コマンドは若干まぎらわしいですが、設定された環境変数を確認する
コマンドであって、環境変数を設定するコマンドではありません。
各環境変数は以下のように rommon のプロンプトで "=" を使って設定します。
rommon 3 > IP_ADDRESS=192.168.1.1
必要な環境変数をすべて設定したら tftpdnld コマンドで tftp を開始します。
この際の tftp は最初のイーサネットポート (fa0/0 など) でしか実行できません。