PBXシステムのリプレースを検討しているお客様で以下の要件をいただいています。
- 電話番号(フリーダイヤル、ナビダイヤル、0ABJ)が変わるのは嫌なので現行の回線キャリアを変更したくない。
- 各拠点の回線をリプレースするのは手間となるため、できるだけ今の回線をそのまま利用したい。
(回線はNTT東西回線、NTTコミュニケーションズ IP-Voice/PRI) - 発信者番号非通知のコールはブロックしたい
- 公衆電話からのコールは受け付けなければならない
(現行のPBXシステムでは公衆電話からの着信だということがわかるような仕組みとなっている) - 現行システムは拒否した件数についてもシステム上で確認できている
テストしたのはNTT東西の回線となりますが、Q931のデバッグをしてみると、3.と4.のコールともにCalling Party Numberははともに「N/A」となっています。
ただ、バイナリでの比較だと[0x00A3]、[0x00A1]と差異があるように見えています。
※[0x00A3]、[0x00A1]の違いについて、ISDNの技術参考資料やITUの資料を探していますが見つけることができていません。
CiscoGW(ISR4000シリーズを想定)でこちらの違いを取得して、VoIPのエンドポイント(IP-PBX)に非通知理由の差異を渡すようなことはできませんでしょうか。
SIP側の定義(JT-Q3402)では、[P-Asserted-Identity]に[Coin line/payphone]の値が入るという記載があるので、こちらで実装できるのが正しいのでしょうが、対向のIP-PBXで対応可否がわからないので、ANIを何か特定の番号に書き換えてしまうような実装でも良いのかなと思っています。
ご参考
https://www.ttc.or.jp/application/files/7115/5434/3849/JT-Q3402v3.pdf
サポートの観点からIOS-XEの標準コンフィグで実現できることが好ましいですが、tclのスクリプトの連携等で実現できる方法があるようであれば、そちらも検討したいです。