はじめに
本ドキュメントでは、Firepower Systemの URLフィルタリングの動作概要、及び、設定と動作確認手順について紹介します。 本ドキュメントでは、FMCv 7.6.0 , FTDv 7.6.0 で動作を確認しています。
処理フロー概要
URLフィルタリング対象の通信は、まず(1) ローカルのメモリキャッシュ上のURLデータベータでの照会と解決を試みます。 解決ができなかった場合、(2) FMCでのローカル確認と、必要に応じてCisco Collective Security Intelligence(CSI) Cloudへの照会を行います。 デフォルトで、Cisco CSIへの照会は無効です。
設定手順
1. ライセンス適用状況の確認
Devices > Device Managementの 対象デバイスの Deviceタブより、URLフィルタリングのライセンスが有効である事を確認

2. URLフィルタリング機能や自動アップデートなどの有効化
FMCの System > Integrationより、Cloud Services タブを開き、URL Filteringの以下2つのチェックを確認した後、Saveをクリック

設定 |
説明 |
Enable URL Filtering |
URLフィルタリング機能の有効化。URLフィルタリング ライセンスを有効時、デフォルト有効 |
Enable Automatic Updates |
URLデータの自動アップデートの有効化。URLフィルタリング ライセンスを有効時、デフォルト有効。通常1日に1回アップデートされる(※1) |
※1: 新規でURLフィルタリングを有効時、URLデータベースのダウンロードや ローカルへの展開に時間がかかる。 利用環境の帯域などに左右されるが、おおよそ30分~40分程度が目安
サービスを利用時、FMCから以下へのインターネットアクセスが可能である環境にすること。 TCP443を利用し、database.brightcloud.comより URLデータベースをローカルにダウンロードする。 不明URLがあった場合、TCP80を利用し、service.brightcloud.comに照会する
https://database.brightcloud.com
http://service.brightcloud.com
3. Access Control Policy(ACP)の設定
Policies > Access Control の Rulesタブより、対象デバイスを選択し、URLフィルタリングルールを設定。 以下は、Shoppingサイトのブロック、及び、Internet Portalの明示的な許可の設定例
[ACP設定例]

[Shoppingサイト Block ルール設定例]

指定URLのフィルタリング設定方法については、以下URLを参照
[URL filtering の設定例]
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12473886
4. Block Response Pageの設定 (option)
ブロック時に特定サイトの表示が可能。 設定を行う場合は、Policies > Access Control の HTTP Responsesタブを開き、Block Reponse Pageより System-providedを選択した後、設定の保存(画面右上のSave)と、デバイスに適用(Deploy)
動作確認
1. クライアント側の確認
以下は、クライアントよりShoppingサイト(http://www.amazon.co.jp)にアクセスし、ブロック時のWebブラウザ表示
[Block Response Page 未設定時]

[Block Response Page 設定時]

以下は クライアントより Internet Portalサイト(http://www.yahoo.co.jp)にアクセス時の、Webブラウザ表示
2. FMCのログ確認
Analysis > Connections > Events より、各コネクションのカテゴリと処理結果(Action)などを確認できる
各送信元IP別の接続先URLを確認したい場合、コネクション一覧より、Initiator IPをクリックすると、以下のような詳細画面に移動できる

表上部の × をクリックすると、表示するコラムを選択できる。 All Columnsのチェックを2回押し 全てのチェックを外してから、表示したいColumnを選択
以下例の場合、Actionと、First Packet(時間)、Initiator IP(送信元)、Responder IP(宛先)、URL、URL Category、URL Reputationをチェックした後、ポップアップ最下部の Applyをクリック

以下のように整形され、指定IPのアクセスしたURL情報やActionを確認可能

よくある質問
特定URLのカテゴリの確認方法を教えてください
以下サイトよりカテゴリの確認が可能です。 例えば以下は、www.cisco.com のカテゴリ確認結果例となり、カテゴリは「Computers and Internet」であることがわかります。
https://talosintelligence.com/reputation_center/lookup?search=www.cisco.com

特定URLのカテゴリの変更を依頼したい場合の方法を教えてください
以下サイトより申請が可能です。
https://talosintelligence.com/reputation_center/support
参考情報