はじめに
本ドキュメントでは、Cisco Cloud-Hosted vManage の Snapshot について記載いたします。
Cisco Cloud-Hosted vManage の snapshot
Cisco Cloud-Hosted vManage は、定期的に snapshot が作成されています。
また、日時を指定して snapshot を作成することも可能です。
これらの snapshot は Cisco SD-WAN Self-Service Portal (以降、SSP と記載します) からご確認いただけます。
SSP にログインした後、Dashboard > Cisco Hosted Overlays > Details と画面を進めた先にある以下の Snapshots のタイル枠内をクリックすると snapshot を確認できる画面に遷移します。

以下に、それぞれの snapshot について記載いたします。
定期的に作成される snapshot
vManage が作成されていれば自動的に snapshot が作成されます。
SSP ガイド上ではこの snapshot を "Daily Snapshot(s)" と記載しています。
snapshot の作成間隔、作成タイミング、最大保持数については以下の通りです。
- 作成間隔: デフォルトでは 1 日に 1 回 (SSP 上で変更可能)
- 作成タイミング: vManage インスタンスがある Region のローカルタイムで夜
- 最大保持数: 最大 10 個 (何もしていなければ、古いものから順次削除されていきます)
snapshot の作成間隔は SSP から変更が可能です。
「Edit Snapshot Frequency」ボタンをクリックした先の画面で間隔を指定できます。
指定可能な間隔は 1 〜 4 日に 1 回です(なお、2022/11/24 時点では表記ミスがあり、1 日に 1 〜 4 回と表示されています)。
日時を指定して snapshot を作成
vManage の snapshot はお客様が指定されたタイミングで作成することが可能です。
SSP ガイド上ではこの snapshot を "On-demand Snapshot(s)" と記載しています 。
On-demand snapshot の作成可能最大数と保持期間は以下の通りです。
- 作成可能最大数: 1
新規に On-demand snapshot を作成した場合は古い snapshot が削除されます。
- 保持期間:
3 ヶ月 10 日 (2025/3/31 に左記の期間に変更)
On-demand snapshot は SSP 上から作成することが可能です。
操作の詳細については以下のご確認をお願いいたします。
SD-WAN: Self-Service Portal での On-demand snapshot の作成
なお、On-demand snapshot と Daily snapshot は別枠での保持となります。
このため、snapshot としては最大で 11 個保持することが可能です。
リストアを実施する際は Cisco Cloud-Hosted SD-WAN Controller を運用・管理している CloudOps チームへのケースオープンが必要となります。
CloudOps チームへのケースオープンは以下がご参考となります。
SD-WAN : Cloud Infra に関する Service Request について
snapshot の Golden Snapshot 化について
通常は、Daily snapshots、および On-demand snapshot は自動的に削除されてしまいます。
この自動削除は Golden Snapshot に指定することで止めることが可能です。
Golden Snapshot の指定は SSP から指定することが可能です。
Golden Snapshot の指定は、Snapshot 一覧画面の一番右側にある Actions 列の "..." をクリックして行います。
以下は参考画像です。

Golden Snapshot の最大指定可能数と保持期間は以下の通りです。
- 最大指定可能数: 1
- 保持期間: 3 ヶ月 (2025/3/31 に左記の期間に変更)
新しく Golden Snapshot を指定した場合、1 つ前の Golden Snapshot は snapshot の種別 (Daily or On-demand) に応じた削除タイミングで自動的に削除されます。
vManage 以外の snapshot について
vBond、vSmart は snapshot を作成しておりません。
理由は、両コントローラが保持しているのはステートレス情報のみのためです。
このため、vBond、vSmart に関しては vManage template を利用する等でコンフィグレーションの保存をお願いいたします。
もし万が一 vBond、vSmart が修復不能な状態となった場合は、再作成による復旧で応じることが可能ですので、CloudOps チームへのケースオープンをお願いいたします。
参考情報
Cisco SD-WAN Self-Service Portal Configuration Guide / Chapter: Monitor Overlay Networks
Cisco SD-WAN セルフサービス ポータル コンフィギュレーション ガイド / オーバーレイネットワークのモニタリング / スナップショットの表示