キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
98
閲覧回数
0
いいね!
0
コメント
wyamamot
Cisco Employee
Cisco Employee


はじめに

本ドキュメントでは SD-WAN Manager (旧称: vManage、以降は Manager と記載) での AURA スクリプト実行時に、 Elasticsearch Indices version エラーが出力された場合の対処方法を記載します。

 

 

AURA スクリプトについて

AURA スクリプトは、vManage のバージョンをアップグレードする前に、アップグレードにて問題が発生する要素が存在していないか確認する用途で利用されるスクリプトです。利用方法は、以下サイトのビデオ(英語)にて説明されています。
vManageでのAURAスクリプトの実行

 

 

Elasticsearch Indices version エラーに関して

バージョン 20.1 以前の Manager と 20.11 以降の Manager では、異なるバージョンの Statistics-DB (ElasticSearch)が使われており、それぞれが持つデータのインデックスには互換性がありません。Manager のアップグレード時に、古いバージョンのインデックスのアップデートが行われていないことが原因で、20.3 以降であっても20.1 以前のインデックスが残っていた場合、20.11 以降の Manager の Statistics-DB が、自身の内部に格納されているデータを参照できずに起動不可となります。結果として Manager GUI を司るプロセスである application-server も起動不可となり、Manager の GUI へのアクセスが不可となります。
その為、AURA スクリプトでエラー"ERROR:#08" と共に以下のような古いインデックス情報が出力された場合、20.11 以降へアップグレードする前に削除する必要があります。

ERROR:#08: Check Analysis: StatsDB indices with version below than 6.0 found for vManage version(xx, x, x, x)
ERROR:#08: List of indices with older versions  :
{'auditlog_xxxx_xx_xxtxx_xx_xx': x.xxxxxxxxxxxxxxxx,}

上記例の場合、インデックス "auditlog_xxxx_xx_xxtxx_xx_xx" を削除する必要があります。以下記事 "2) 復旧手順" に記載されている手順、curl コマンドによる API コールで削除可能です。

SD-WAN : デバイスの統計情報が表示されない場合の対応方法について

削除によって対象インデックスの統計データは失われますので、削除前に Manager GUI から対象統計データのダウンロード等の必要性有無を確認した上で実行します。

 

 

追加での対処が必要となる場合

インデックス削除、及び "request nms all restart" 実行後に再度 AURA スクリプトを実行すると、以下エラーが新たに出力される事例が確認されています。

INFO:#09:Check:vManage:Evaluate incoming DPI data size
ERROR:the JSON object must be str, not 'NoneType'
Traceback (most recent call last):
  File "py3_sure.py", line 2451, in <module>
    es_indices_est = json.loads(getRequestpy3(version_tuple,vmanage_lo_ip, jsessionid, 'management/elasticsearch/index/size/estimate', args.vmanage_port, tokenid))
  File "/usr/lib/python3.5/json/__init__.py", line 312, in loads
    s.__class__.__name__))
TypeError: the JSON object must be str, not 'NoneType'

上記状況において、 SD-WAN : デバイスの統計情報が表示されない場合の対応方法について に記載されている "2) 復旧手順 > 1" の手順でインデックスを再度確認すると、新たに作成された、削除したインデックスと同じ統計種類(上述の例の場合、"auditlog")のインデックスの "health" が "yellow" になっています。

vManage:~$ curl -XGET -u elasticsearch:s3cureElast1cPass localhost:9200/_cat/indices?v
health status index                                                      uuid                   pri rep docs.count docs.deleted store.size pri.store.size
~~省略~~
yellow open   auditlog_write                                             xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx   x   x          x            0     xx.xkb         xx.xkb

この場合、インデックス "auditlog_write" を念の為改めて削除、"request nms restart" を実行した上で、全てのインデックスの "health" が "green" になっていることを確かめます。

 

 

参考記事

SD-WAN: Managerを 20.11 以降へアップグレードした後に GUI にアクセスできない問題
SD-WAN : デバイスの統計情報が表示されない場合の対応方法について

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします