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masaashi
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はじめに

本ドキュメントでは、Catalyst SD-WAN Manager(旧 vManage)にて提供されているサービス、Network Wide Path Insight (以降、NWPI)における Trace Settings の詳細と、その設定変更が必要となる場合に関して記載します。

 

NWPI に関して

SD-WAN Manager version 20.4.1 および cEdge 17.4.1a 以降、特定のアプリケーションに関する end-to-end トラフィックの詳細を SD-WAN Manager 上にて可視化し確認できる NWPI という機能が追加されました。

View Network-Wide Path Insight 

    

NWPI の Trace Settings に関して

SD-WAN Manager version 20.12.3 以降、NWPI の Trace Settings の項目が追加されています。

NWPI 画面右上の Administration Setting > Trace Settings から設定変更が可能です。

各設定項目について記載します。

 

  • Maximum peering site allowed with concurrent site-site traffic(デフォルト値: 100、最大値: 250)
    トレースを開始するサイトが持つピアリング サイトの最大数です。
    設定値を超えたピアリング サイトをもつ場合、そのサイトからトレースを開始することはできません。
  • Maximum running traces number on one edge device(デフォルト値: 20、最大値: 50)
    1 つのエッジデバイスで実行中のトレースの最大数を超過すると、それ以降のトレースは停止されます。
  • Maximum involved sites number in one running trace(デフォルト値: 20、最大値: 50)
    実行中の 1 つのトレースに含まれるサイトの最大数を超過した場合、このトレースは停止されます。
  • Edge device CPU usage threshold (%)
    トレース開始時に指定されたエッジデバイスの CPU 使用率のしきい値を超えると、トレースを開始できません。
  • Edge device memory usage threshold (%)
    トレース開始時に指定されたエッジデバイスの Memory 使用率のしきい値を超えると、トレースを開始できません。
  • Auto on trace duration (分)(デフォルト値: 5、最大値: 60)
    自動トレース期間です。

  

設定変更が必要となる場合について

上記設定は、SD-WAN Manager やエッジデバイス、ネットワークに過剰な負荷がかかるのを防ぐための設定となっております。

設定値を超えたトレースをかけようとすると、次のようなエラーが表示されトレース開始に失敗します。

それでもトレースを実施したいような場合に、設定値を変更することでトレースを開始できる場合があります。

 

  • devices:<system-ip>(peering site:<value>) site exceeds maximum peering site allowed with concurrent site-site traffic:100. Cannot start new trace.
  • protection stop: device participated in too many traces, exceeding "Maximum running traces number on one edge device" setting
  • protection stop: trace involved too many sites, exceeding "Maximum involved sites number in one running trace" setting

 

なお、設定変更する場合は、Trace Setting 内にある以下注意書きをご確認のうえ変更・トレースを実施してください。

NWPI トレースは、以下のような考慮事項から、アプリケーショントラフィックが BFD セッションを介して他のすべてのサイトに送信されるようなハブ / DC (アプリサーバー側)からではなく、ファーストホップ ルーター(FHR)としてブランチサイト(アプリのクライアント側) から開始する必要があります。

  • 非常に大きなトポロジを表示する場合の UI(Application Performance Insight のサンキーチャート)の制限
  • ハブ / DC からトレースを実施する場合の不完全なインサイト データに関するその他の制限
  • トレースされた場合のリスクの考慮事項によるものです。トラフィックにより、多すぎるサイトで NWPI が呼び出されます。

  

参考情報

本記事執筆時点での情報をもとに記載しており、予告なく情報が変更される場合があります。

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