はじめに
本ドキュメントでは、Remote File System でサポートしている SMB バージョンについて説明します。
サポートしている SMB バージョン(7.4.0 まで)
SNA における Remote File System 機能は、7.4.0 までは SMB 1.0 のみサポートしています。但し、上位の SMB バージョンが全く使えないわけではなく、WebUI 上での設定変更機能が提供されていないだけで、実際にはワークアラウンドとして内部のスクリプトに修正を加えることでSMB 2.1 などを使うことが可能となっています。
ワークアラウンドは、弊社サポートエンジニアの指示の下で適用する必要があるため、本ドキュメントでは割愛します。サポート契約をお持ちのお客様はサービスリクエストをオープンしてください。
サポートしている SMB バージョン(7.4.1)
2022年7月現在の最新バージョンである 7.4.1 では内部の実装が変更されたことにより、ワークアラウンドを適用することなく上位の SMB バージョンでの接続が可能となっています。具体的には、SMB バージョンは固定ではなく、接続時のネゴシエーションで決定されます。SNA 7.4.1 がサポートしているバージョンは、パケットキャプチャで確認できます。
以下のスクリーンショットは、SNA 7.4.1 とファイルサーバ間のパケットキャプチャです。1つめのスクリーンショットは、クライアント(SNA)からサーバへのリクエストです。Dialect フィールドで、自身がサポートしているバージョンを提示していることが分かります。

2つめのスクリーンショットは、ファイルサーバ側からのレスポンスです。決定したSMBバージョンを Dialect フィールドで返しています。ここでは、SMB 2.1 が選択されていることが分かります。

ネゴシエーションに失敗した場合は、これまでの実装と同様、SMB 1.0 で接続しに行く動作に切り替わります。