当ドキュメントは APIC 1.1(1j) APIC 5.0(1e)をベースに作成・更新しております。
- 冗長化されている場合
ACI の APIC は通常3台以上で構成されており、いずれか1台のAPICでなんらかの障害が発生しても残る APIC で ACI をシステムとして継続させることが可能です。ただし、2台以上のAPICが同時に停止した場合には、一部パラメータの更新ができなくなります。
2台以上の APIC が稼働している際に APIC を停止させる場合は以下の選択肢があります。
- Browser を使った GUI からの停止
- CLI を使ったコマンドでの停止
以下に GUI での shutdown 方法を記載します。

System > Controllers と進んでからシャットダウンしたい APIC を選択して右クリックから shutdown 可能です。
ただ、最後の APIC については以下の様なエラーが出るため shutdown ができません。CLI も同様です。
ただし、この場合でも acidiag reboot コマンドでの再起動操作は可能ですので、最後の1台についてはこのコマンド操作で再起動させ、BIOSに落ちた時点でCIMCから電源を停止する操作を行って下さい。
- 冗長化されていない場合
先にお伝えしたように他の全ての APIC が落ちている状況では GUI, CLI による最後の APIC の shutdown はエラーが発生するためできません。
ACI が止まっても構わないので最後の APIC を shutdown する必要があるという場合には CIMC を使う必要があります。
CIMC からの停止方法については通常のサーバーと同様です。
以下のドキュメント等をご参照願います。
Managing the Server
なお、APIC 間の同期の問題から他の APIC が起動している状態で当手法を利用することは推奨されません。そのため、最後の1台の場合は同期の問題が発生しないため通常は問題が発生しないことが期待されます。
ただ、ACI はそもそも APIC 全てが停止することを想定したプロダクトではないため、本操作によりなにかしらかの問題が発生する可能性がございます。その場合は下記の対処方法等を参考にして復旧処理を実施して頂けますでしょうか。
- ファイル・システム障害等からの復旧方法
通常のサーバと同様に APIC も何らかの問題によりファイル・システム等が壊れて起動できなくなる可能性があります。
そのような場合、APIC を CIMC の Virtual Media で ISO からインストールするなどして初期化し、既存の問題が発生していない APIC 群に同期させるなどして復旧させて下さい。