はじめに
このドキュメントは CVR-QSFP-SFP10G を利用する際の設定、確認方法について記載しています。
概要
CVR-QSFP-SFP10G は QSFP ポートで SFP/SFP+ を使用するための変換アダプターモジュールです。製品によって利用法が異なるためプロダクト毎の設定を本ドキュメントで説明します。
なお、各プロダクト毎の CVR-QSFP-SFP10G のサポート状況は『Cisco 40-Gigabit Ethernet Transceiver Modules Compatibility Matrix』で確認できます.
Nexus 3000 シリーズ
Nexus 3000 シリーズは "hardware profile portmode" でQSFP ポートの利用方法について 10G と 40G の割合を設定する事ができます。設定に従って QSFP ポートが Breakout され、最も若番のポート (Eth 1/x/1) のみを使用することができます。
switch(config)# hardware profile portmode ?
48x10g+4x40g 48x10G+4x40G port mode
52x10g+3x40g 52x10G+3x40G port mode
56x10g+2x40g 56x10G+2x40G port mode
60x10g+1x40g 60x10G+1x40G port mode
64x10g 64x10G port mode
※設定後、再起動が必要です
Nexus 3100/3200 シリーズ
Nexus 3100/3200 シリーズは、標準の状態では 10G をサポートしていません。
switch# show interface ethernet 1/49 capabilities | egrep ^Eth|Speed
Ethernet1/49
Speed: 40000,100000
よって明示的に "interface breakout module 1 port <port#> map 10g-4x" にて 10G を使用できるように設定する必要があります。
switch(config)# interface breakout module 1 port 49 map 10g-4x
Interface breakout configured. Please poweroff and no poweroff the module
※設定後、再起動が必要です
Breakout の設定を行った後,最も若番のポート (Eth 1/x/1) のみを使用することができます。
switch# show interface ethernet 1/49/1 capabilities
Ethernet1/49/1
Speed: 10000
Nexus 5600/6000 シリーズ
Nexus 5600/6000 シリーズは明示的に "interface breakout module <mod#> port <port#> map 10g-4x" にて 10G を使用できるように設定する必要があります。設定に従って QSFP ポートが Breakout され、最も若番のポート (Eth x/y/1[x:mod#, y:port#]) のみを使用することができます。
switch(config)# interface breakout slot 2 port 1-4 map 10g-4x
Interface breakout configured. Please poweroff and no poweroff the module
※設定後、再起動が必要です
Nexus 7000/7700 シリーズ
Nexus 7000/7700 シリーズは F3/M2/M3 モジュールの QSFP ポートを持つCVR-QSFP-SFP10G をサポートします。
Nexus 7000/7700 シリーズは明示的に "interface breakout module <mod#> port <port#> map 10g-4x" にて 10G を使用できるように設定する必要があります。設定に従って QSFP ポートが Breakout され、最も若番のポート (Eth x/y/1[x:mod#, y:port#]) のみを使用することができます。
switch(config)# interface breakout slot 2 port 1-4 map 10g-4x
Interface breakout configured. Please poweroff and no poweroff the module
※設定後、再起動が必要です
なお,それぞれのモジュールで Break-out できるポート数に制限があるので、ご利用の際にはお気を付けください。制限については関連情報の Configuration Guide を参照してください。
Nexus 9300/9200 シリーズ
Nexus 9300 シリーズは CVR-QSFP-SFP10G を使用したポートに "speed-group 10000" を設定する事で、QSA を利用できます。
※Nexus 9300 シリーズの EX/FX/FX2/FX3/GX は gen2(第二世代)と呼ばれる Cisco cloud ASIC を搭載した製品であり、こちらの場合は speed が自動認識されるため speed-group の設定は不要です。
switch(config-if)# show running-config interface ethernet 1/49 | egrep next 1 ^interface
interface Ethernet1/49
speed-group 10000
10G が使用できるかどうかは "show interface capabilities" で確認可能です。
switch# show interface ethernet 1/49 capabilities | egrep ^Eth|Speed
Ethernet1/49
Speed: 10000,40000
Speed group capable: yes
関連情報
Cisco Nexus 3000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide, Release 7.x - Configuring Layer 2 Interfaces
Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide - Configuring Interfaces in Breakout Mode
Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide, Release 7.x - Configuring Basic Interface Parameters
Nexus スイッチ (NX-OS) : 設定例
備考
なお、このドキュメントの内容は 2018 年 8 月時点の情報となります。NX-OS のバージョン、及び製品によっては表示上の差分、および設定方法の違いが発生することがあります。