はじめに
このドキュメントは Fabric Extender (以降 FEX) についての基礎情報をまとめています。
FEX について
FEX は Nexus 9000/7000/5000/3000 シリーズを親スイッチとして、スイッチファブリックを拡長する技術です。
FEX には以下の技術が含まれます。
- Cisco Nexus 2000 シリーズ Fabric Extender:ファブリックをトップオブラック(ToR)まで拡張します。
- Cisco UCS 2200 シリーズ Fabric Extender: ファブリックを Cisco UCS ブレード シャーシまで拡張します。
- Cisco Adapter Fabric Extender(Adapter FEX):ファブリックをサーバまで拡張します。
- Cisco Data Center Virtual Machine Fabric Extender(VM-FEX):ファブリックを仮想マシンまで拡張します。
メリット
FEX を利用するメリットとして以下のようなものが挙げられます。
- 親スイッチからの一元管理による運用の簡素化
- ToR によるケーブルの削減
- Adapter FEX/VM-FEX によるリソースの有効活用
用語
FEX を利用する際にドキュメントなどでよく目にする用語について説明します。
- ファブリック
- 基本構造。FEX に対しては、親スイッチのシステム基盤を指します。
- トップオブラック
- Top of Rack (ToR)
- ラックに1~2台の L2 スイッチを配置し,ラック内のサーバーを収容する方式です。メリットとしてラック間の配線が少なく済むことがあげられます。
- ファブリックインターフェース
- Fabric Interface。ドキュメントによっては Network Interface (NIF) とも呼ばれます。
- Nexus 2000 シリーズで,親スイッチと接続するために使用するポートをファブリックインターフェースと呼びます。
- ホストインターフェース
- Host Interface (HIF)。
- Nexus 2000 シリーズで,サーバーやストレージと接続するために使用するポートをホストインターフェースと呼びます。
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