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はじめに

SLRは機器をインターネットダイレクト方法やOn-Premise (Satellite)を使用してCSSMに接続することが運用上困難な場合、従来のPAKライセンスのように、機器に対して特定のライセンスを紐づける(=予約する)ライセンス適用方法です。SLRをサポートしている製品とソフトウェアバージョンにて、SLRでのライセンス適用が利用可能です。

このドキュメントでは、SLRでのライセンス予約時に発生するトラブルと対処方法について説明します。

 

【重要】SLR設定がデフォルトで有効化されました

2020年10月9日より、全てのSmart AccountのSpecific License Reservation (SLR)設定が有効化されました。新規に作成されたSmart AccountもデフォルトでSLR設定は有効化された状態となります。SLR設定が有効化されると、Cisco Smart Software Manager (CSSM)のインベントリ>ライセンス に「ライセンスの予約」というボタンが表示されるようになります。

SLR_Default_Enable.png

 

SLRライセンス予約時に発生するトラブルと対処方法

 

予約可能なライセンス一覧にライセンスが表示されない

Smart Accountに存在するライセンスのみSLRでの予約が可能です。まずは予約を行いたいライセンスがSmart Account/Virtual Account内に存在することを確認してください。

 

エラーメッセージ: Reservation install file failed: Could not validate trust chain

機器の「crypto pki」設定が削除されている場合、機器に承認コード[Authorization Code]を適用する際にこのエラーメッセージが表示されることがあります。Crypto pki 設定は機器内部での認証動作に必要となります。

<解決方法>

Step 1: 機器を再起動し、Configuration設定に crypto pki 設定が戻っていることを確認

Step 2: 承認コード[Authorization Code]を再度インストール

 

上記を試してもエラーメッセージが続くようであれば、製品インスタンスを一度CSSMから削除する必要があります。シスコサポートチームに、製品インスタンス強制削除依頼の申請をしてください。シスコサポートチームで製品インスタンス削除完了後、再度SLRの予約プロセスを予約要求コード[Reservation Request Code]の取得から行ってください。

製品インスタンスを削除後、新たな予約要求コード[Reservation Request Code]を適用しても状況が改善されない場合は、機器側のトラブルシューティングが必要です。ご利用機器の契約に応じて、シスコ製品販売代理店様のサポート、もしくは Cisco TAC製品担当チームでの解析を検討してください。

 

エラーメッセージ: Reservation install file failed: The Reservation Authorization Code does not match the Reservation Request Code

CSSMで生成されたAuthorization Codeに何等かの問題がある可能性があります。

<解決方法>

Step 1: シスコサポートチームに、製品インスタンス強制削除依頼の申請をしてください。

Step 2: 製品インスタンス削除後、再度SLR予約のプロセスを予約要求コード[Reservation Request Code]の取得から行ってください

 

製品インスタンスを削除後、新たな予約要求コード[Reservation Request Code]を適用しても状況が改善されない場合は、機器側のトラブルシューティングが必要です。ご利用機器の契約に応じて、シスコ製品販売代理店様のサポート、もしくは Cisco TAC製品担当チームでの解析を検討してください。

 

C1111-8Pで Application Experience(APP)ライセンス(SL-1100-8P-APP=)予約しようとすると”There are no reservable licenses for this Product Instance”エラーが発生する

SL-1100-8P-APP=がSAに存在しているにもかかわらず、ライセンスが予約できない事象が発生します。

<解決方法>

IOSをVer. 16.12.3 以上にアップデートするとライセンスが予約できるようになります。

 

 

シスコサポートチームに製品インスタンス強制削除を依頼方法

japan-tac@cisco.com 宛にケース申請をお願いします。(お問合せには Cisco.com ID が必要です)

E メールでのお問い合わせには以下事項をご記入ください。

依頼者の住所登録済みの Cisco.com ID
氏名
会社名
電話番号
メール アドレス
スマート アカウントドメイン名(作成済みの場合)
バーチャルアカウント名
強制削除したい製品インスタンス情報(シリアル番号, UDI等)
強制削除が必要な理由
お問い合わせ内容

 

 

参考情報

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