2013-11-29 01:32 PM - 最終編集日: 2019-04-03 03:00 PM 、編集者: yumewang
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Update on April 18, 2018: 本記事の内容は、ソフトウェアバージョンがTC7.0以前を対象としています。
TC7.1.0以降およびCEバージョンでは、rootアクセスができなくなっていますので、この記事の方法は適用できません。下記のリンクを参照ください。
TCシリーズ端末の設定・電話帳のバックアップ、およびリストア方法
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本記事では、Cisco TelePresence C/EX/MX/SXシリーズコーデックをRMA交換する際の手順、おもに設定のバックアップ・リストアおよびソフトウェアのバージョンを合わせる方法について紹介します。
ケーブルの取り回し、電源切断・投入の方法は、システムによって異なるので、それぞれのInstall Guideを参照ください。
また、設定のバックアップにはコーデックへrootでログインするためのパスワードを知っている管理者の方の協力が必要です。
その他の作業では、adminユーザでログインする必要があります。事前にadminユーザのパスワードも確認が必要です。
以下、それぞれの手順の詳細になります。
1. 現在動作中のソフトウェアバージョンの確認
Step1 Web ブラウザに、下記のようにURLを入力して、コーデックのログイン画面にアクセスし、adminユーザログインします。
Step2 ログインすると、System Informationの画面が開くので、赤枠の部分に表示されるソフトウェアバージョンを確認し、記録しておきます。
下記は、TC6.3.0の画面です。TC6.3.0までメモしておくとよいです。
下記は、TC5.1.3の画面です。TC5.1.3までメモしておくとよいです。
TC4以前も同様に確認します。
2. 現在動作中の設定、電話帳※のバックアップ(管理者作業)
※電話帳は作成している場合のみ、バックアップします。
Step 1 コーデックの設定を新しいコーデックに移し替える必要がある場合は、コーデック管理者がStep2-Step9の手順を実施します。
Step 2 設定ファイルの設定バックアップでは、SCPを使って設定ファイルをPCにコピーします。ここではWindows用のアプリケーションのWinSCPを起動してNewをクリックします。
Step 3 WinSCPのログインダイアログボックスで、コーデックのIPアドレスまたはホスト名をHost nameフィールドに入力してEnterを押します。
アカウント名を入力するように言われます。rootと入力します。
Step 4 ログインに失敗する場合は、Step 3からやり直します。デフォルトのパスワード、TANDBERGを試してみます。
接続できると、下記のようなWinSCPのメイン画面が開きます。
Step 5 右ペインの"dot-dot" ("..") ディレクトリをダブルクリックして、rootフォルダに移動します。
Step 6 config.db(設定)とpb.xml(電話帳)があることを確認します。
config.dbは"/mnt/base/active"フォルダにあります。
pb.xml(電話帳は)”/config"フォルダにあります。
config.dbとpb.xmlは”/config"フォルダにあります。
(pb.xmlは無い場合もあります。無い場合、バックアップは不要です。)
Step 7 WinSCPの左側のPCのフォルダを表示しているペインで、一時的に設定を保存するフォルダを指定します。
Step 8 config.dbとpb.xmlをStep 7で選んだPC上のフォルダにコピーします。
Step 9 設定はPCにバックアップされました。WinSCPを閉じて結構です。
3. 動作中コーデックの電源オフ
Step 1 C/EX/MX/SXシリーズそれぞれで電源ボタンの位置や形状が異なります。コーデックの適切な方法で電源を切ります。
4. 動作中コーデックの取り外し
Step 1 電源ケーブル、LANケーブル、タッチパネルケーブル、PCと接続するケーブル、オーディオケーブル、カメラケーブル、モニターケーブルなど、すべてのケーブルをコーデックから抜きます。
5. 新規コーデックの設置
Step 1 電源ケーブル、LANケーブル、タッチパネルケーブル、PCと接続するケーブル、オーディオケーブル、カメラケーブル、モニターケーブルなど、「
動作中コーデックの取り外し」手順ではずしたすべてのケーブルを、同じようにコーデックに接続します。
6. 新規コーデックの電源投入
Step 1 C/EX/MX/SXシリーズそれぞれで電源ボタンの位置や形状が異なります。コーデックの適切な方法で電源を投入します。
7. 新規コーデックへのIPアドレスの設定
新しいハードウェアリビジョンのタッチパネルは、TC5.1.3およびTC4.2.4より古いバージョンとは下位互換性がございません。
TC5.1.3およびTC4.2.4より古いバージョンにコーデックをダウングレードしたり、それらの古いバージョンで動作しているコーデックに接続すると、下記のメッセージを表示してペアリングが失敗します。
新しいハードウェアリビジョンのタッチパネルは、TC5.1.3以降でサポートされます(TC5.1.4以降を強く推奨します※)。
TC5.1.4以降では、タッチパネルは起動中、画面右下にソフトウェアバージョンとハードウェアリビジョンバージョンを表示します。
ハードウェアリビジョンバージョンから、どのソフトウェアバージョンが使えるのかを判断することできます。
ハードウェアリビジョンバージョンが101654-x以降の場合、新しいハードウェアです。
※TC5のリリースノート「Improved support for new hardware revision of Cisco TelePresence Touch 8」を参照ください。
タッチパネルのハードウェアリビジョンバージョンについては、TC5またはTC6のリリースノート「Cisco TelePresence Touch 8 hardware dependencies」を参照ください。
8. 新規コーデックのソフトウェアバージョンの確認
Step1 「1.現在動作中のソフトウェアバージョンの確認」と同じ手順でコーデックにログインして、ソフトウェアのバージョンを確認します。
Step 2 交換前に動作していたコーデックと、ソフトウェアバージョンが異なる場合は、「 9. 新規コーデックのソフトウェア更新(必要な場合のみ)」の
手順に進みます。同じバージョンの場合は、「10. 新規コーデックのシリアル番号を確認(ライセンスのリホストに必要)」の手順に進みます。
9. 新規コーデックのソフトウェア更新(必要な場合のみ)
Step1 Cisco.comに、CCOIDでログインし、交換前のソフトウェアバージョンと同じソフトウェアをダウンロードします。
下記はC40のTC6.3.0をダウンロードする例です。
Step 2 コーデックにログインし、Maintenance>Software Upgraeを開きます。
下記は、TC5の画面です。TC6でも同様です。
Step 3 ダウンロードしたファイルを選択してUpgradeします。
Step 4 Upgrade後は自動的にコーデックが再起動します。再起動が終わったらWeb画面にログインしてバージョンが適切なものに変ったことを確認します。
新しいハードウェアリビジョンのタッチパネルは、TC5.1.3/TC4.2.4より古いバージョンとは下位互換性がございません。
TC5.1.3およびTC4.2.4より古いバージョンにコーデックをダウングレードしたり、それらの古いバージョンで動作しているコーデックに接続すると、下記のメッセージを表示してペアリングが失敗します。
新しいハードウェアリビジョンのタッチパネルは、TC5.1.3以降でサポートされます(TC5.1.4以降を強く推奨します※)。
TC5.1.4以降では、タッチパネルは起動中、画面右下にソフトウェアバージョンとハードウェアリビジョンバージョンを表示します。
ハードウェアリビジョンバージョンから、どのソフトウェアバージョンが使えるのかを判断することできます。
ハードウェアリビジョンバージョンが101654-x以降の場合、新しいハードウェアです。
※TC5のリリースノート「Improved support for new hardware revision of Cisco TelePresence Touch 8」を参照ください。
タッチパネルのハードウェアリビジョンバージョンについては、TC5またはTC6のリリースノート「Cisco TelePresence Touch 8 hardware dependencies」を参照ください。
10. 新規コーデックのシリアル番号を確認(ライセンスのリホストに必要)
リリースキーおよびプションキーを交換後の機器にリホストするために必要な機器のシリアル番号を下記のいずれかの方法で確認して、Cisco TACに伝えます。
Method 1:コーデックのWebインターフェースで確認する方法
Step 1-1 「1.現在動作中のソフトウェアバージョンの確認」と同じ手順でコーデックにログインします。
Step 1-2 図の個所で、コーデックのシリアル番号を記録します。
Method 2: SSHのコマンドラインでシリアル番号を確認する方法
Step 2-1 コーデックのIPアドレスに、SSH経由でadminユーザにてアクセスします。
Step 2-2 以下のコマンドを入力します。
11. 新規コーデックへリリースキー、オプションキーの投入
Step 1 「1.現在動作中のソフトウェアバージョンの確認」と同じ手順でコーデックにログインします。
Step 2 "Upgrade software."をクリックし、"Add release key" と "Add option key" に、取得したキーを入力します。
Step 3 "Add"をクリックすると、再起動を促す表示になります。
Step 4 再起動が完了したら、「Valid release key: Yes」および、投入したオプションが表示されることを確認します。
12. 新規コーデックへ設定、電話帳のリストア(管理者作業)
コーデックの設定、電話帳のバックアップを取得していた場合は、ここでリストアします。リストアが不要な場合は、「13. テストコール」へ進みます。
お客様のコーデック管理者に以下を実施していただきます。
Step 1 「2. 現在動作中の設定、電話帳のバックアップ(管理者作業)」と同じ要領で、WinSCPにてコーデックにアクセスします。
Step 2 WinSCP左側のペインの「2. 現在動作中の設定のバックアップ(管理者作業)」でバックアップしたconfig.db、pb.xmlをリストアします。
config.dbは"/mnt/base/active"フォルダ、pb.xmlは/config フォルダにバックアップファイルを上書きコピーします。
config.db、pb.xmともに、/config フォルダにバックアップファイルを上書きコピーします。
Step 3 コーデックを再起動し、設定が復元されていることを確認します。
13. テストコール
お客様に、テストコール用の対向のコーデックを用意していただき、テストコールを実施します。
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