※ 2018 年 6 月 25 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
本記事では、Roaming Client、Virtual Appliance、AD Connector といった Umbrella のソフトウェアの新バージョンが正式にリリースされるまでの流れについて解説します。
2. ソフトウェアが正式リリースされるまでの流れ
Roaming Client、Virtual Appliance、AD Connector の新バージョンが用意できると、以下のリリース ノートのページに新しい記事が作成されます。
Release Notes for Umbrella software
https://support.umbrella.com/hc/en-us/sections/206928207-Release-Notes-for-Umbrella-software
記事の中には、実際に以下のような記載がなされます。
On (日付), Cisco Umbrella will release (バージョンを含む製品名) for all customers to the stage track.
この the stage track (ステージング段階) というのは、このバージョンが Umbrella ユーザーにリリースされる “準備” ができたことを意味し、この段階では、極一部の限られたユーザーのみが利用できる状態となっています。
the stage track で特に問題がないことが確認されると、当該の記事に以下のような the first wave (第 1 の波) まで進んだ旨の記載が追記されます。これは、このバージョンを利用できるユーザー数が増えたことを意味します。
On (日付), Cisco Umbrella will release (バージョンを含む製品名) for all customers on the first wave of the production track.
その後、以下の段階を経ながら利用できるユーザー数を増やしていき、最終的に the final wave (最後の波) ですべてのユーザーが利用可能になります。
- the stage track または the stage release track
- the first wave of the production track
- the second wave of the production track
- the third wave of the production track
- the fourth wave of the production track
- the final wave of the production track
※ 途中の wave を省略して、すぐに the final wave となる場合もあります
なお、ユーザーがどの wave に含まれるかを確認する方法は用意されておりませんが、実際に Umbrella Dashboard の以下の箇所からインストーラーをダウンロードしてみることで、ユーザーが新バージョンを利用できる wave に含まれたかどうかを確認できます。
Roaming Client の場合
Deployments -> Roaming Computers -> Roaming Client アイコン
Virtual Appliance および AD Connector の場合
Deployments -> Sites and Active Directory -> Download Components アイコン
※ インストーラーのファイル名にバージョンの記載があります
3. ソフトウェアのアップデートについて
新しいバージョンが利用可能になると、ソフトウェアのアップデート (アップグレード) が可能になります。各ソフトウェアのアップデートの詳細については、以下の記事を参照してください。
Umbrella: Roaming Client の自動アップデートの処理内容とバージョン確認方法
https://supportforums.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3218153
Umbrella: Virtual Appliance のアップグレードについて
https://supportforums.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3205436
Umbrella: AD Connector のアップグレードについて
https://supportforums.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3230567
