Umbrella: OpenDNS アカウントを持っている場合の Umbrella アカウント

[tkitahar]

• 1. はじめに
• 2. OpenDNS について
• 3. Umbrella との関連性
• 4. Umbrella アカウントを取得する際の注意点

※ 2022 年 7 月 27 日現在の情報をもとに作成しています

1. はじめに

個人向けの DNS セキュリティ サービスである OpenDNS と法人向けの Cisco Umbrella は、共通のプラットフォーム上で動作しており、それぞれの Dashboard 用のアカウントも共通のシステムで管理されています。

本記事では、2 つのサービスの Dashboard の関係性と、既に OpenDNS アカウントを持っているユーザーが Umbrella アカウントも取得する場合の注意点について説明します。

2. OpenDNS について

OpenDNS は「個人向け Umbrella」の位置づけにあり、使用できる機能は限られていますが、フィッシング サイトのブロック、一部の著名なマルウェアやボットネット関係のサイトのブロック、コンテンツ フィルタリングといった簡易的なセキュリティ機能を有しています。

そして、一部のサービスを除き、基本的に無料で利用できます。以下のサイトには OpenDNS のサービスの種類と、サインアップのためのリンクがあります。

Home Internet Security | OpenDNS

https://www.opendns.com/home-internet-security/

OpenDNS にサインアップすると、OpenDNS Dashboard へアクセスするためのアカウントが作成されます。アカウント名には、Umbrella Dashboard と同様に登録時のメール アドレスが使用されます。以下は、OpenDNS Dashboard のログイン画面 (login.opendns.com) です。

3. Umbrella との関連性

繰り返しとなりますが、OpenDNS Dashboard と Umbrella Dashboard のアカウントは共通のシステムで管理されています。そのため、OpenDNS アカウントしか所持していないユーザーが Umbrella Dashboard のログイン画面 (login.umbrella.com) からログインすることが可能となっており、その場合、画面には OpenDNS Dashboard が表示されます。

また、その逆もしかりで、Umbrella アカウントしか所持していないユーザーが OpenDNS Dashboard のログイン ページからログインすると、画面には Umbrella Dashboard が表示されます。

4. Umbrella アカウントを取得する際の注意点

既に OpenDNS アカウントを保持しているユーザーが、ある Umbrella の組織から招待を受けたとします。その場合、Umbrella のシステムからそのユーザー宛てに招待メールが届きます。

ユーザーはそのメールに書かれたリンクをクリックし、Umbrella Dashboard への最初のログインを行うことで、Umbrella Dashboard の利用が可能になります。そして、この時に入力する認証情報には OpenDNS アカウントとパスワードを使用します。これは、両サービスのアカウントが共通のシステムで管理されているためです。

以上の手続きにより、ユーザーは両方のサービスのアカウントを持つことになりますが、ログイン後に表示される画面は Umbrella Dashboard になります。Umbrella Dashboard から OpenDNS Dashboard へのリンクなどは現在用意されておらず、OpenDNS のログイン画面から再度ログインし直したとしても結果は同じとなります。

そのため、既に OpenDNS アカウントを持っているユーザーが Umbrella アカウントも取得することになった場合、共通のメールアドレスを使用しないことを強く推奨します。

また、万が一このような状態になった後に、再度 OpenDNS Dashboard の閲覧/操作が必要になった場合は、招待を送った Umbrella の管理者によって、一旦 Umbrella アカウントを削除してもらう (それができない場合は Umbrella サポートに問い合わせをする) 必要があります。