※ 2022 年 9 月 2 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
Umbrella の DNS セキュリティ機能にはトラブルシューティング情報を採取できる Diagnostic Tool が用意されており、Japan TAC (または Umbrella Global Support) にケースを起票した際、Diagnostic Tool の実行結果の提供を求められる場合があります。
本記事では、macOS 版 Diagnostic Tool の使い方と注意点、他の OS の情報採取の方法について紹介します。なお、Windows 版についてはこちらの記事を参照してください。
2. Diagnostic Tool の起動方法
macOS 版 Diagnostic Tool の実行ファイルは以下のサポート記事内のリンクからダウンロードできます。
Umbrella Diagnostic Tool
https://support.umbrella.com/hc/en-us/articles/234692027-Umbrella-Diagnostic-Tool
> Mac OS X : Download here
また macOS に Roaming Client がインストールされている場合、Roaming Client に含まれている Diagnostic Tool を GUI から起動できます。
3. Diagnostic Tool の使い方
Diagnostic Tool を起動すると、以下のような画面が表示されます。
「OpenDNS account (optional)」および「Ticket # (optional)」については、Global Umbrella Support (umbrella-support@cisco.com) に問い合わせをした場合において、登録メールアドレスとチケット番号を入れる欄となります。Japan TAC に問い合わせをした場合は不要です。
※ Diagnostic Tool のバージョンにより、上記の 2 種類の欄が表示されない場合があります
また、特定のドメインの名前解決で問題が発生している場合、「Domain to test (optional)」にそのドメイン名を入力します。これにより、診断ログの採取の際に、そのドメインに特化したテストが追加で行われるようになり、トラブルシューティングの助けになる場合があります。
情報の入力が終わったら (すべて未入力も可)、「Run tests」ボタンをクリックします。
その後、「Please wait.」と表示され、トラブルシューティングに関連するネットワークコマンドが連続的に実行されます。
全てのコマンドの実行が終わると、画面の下部に ID が表示されます。この ID を現在対応しているサポートエンジニアまでお送りください。
4. エラーが表示される場合
「Run tests」ボタンを押した後、全てのテストが完了したにも関わらず、以下の画像のようなエラー (There was an error submitting the results) が表示される場合があります。
このエラーは ID の発行 (またはそのための通信) に失敗したことを示しています。代わりに自動的にテキスト エディタが開き、そこに実行結果が書き出されますので、その内容をファイルに保存して、サポートエンジニアまでお送りください。
5. Diagnostic Tool で情報採取ができない場合
何らかの理由で Diagnostic Tool による情報採取ができない場合は、以下のサポート記事の Apple Mac OS X の項に列記されているコマンドを実行し、結果をご提供ください。
Umbrella Diagnostic Tool
https://support.umbrella.com/hc/en-us/articles/234692027-Umbrella-Diagnostic-Tool
> If you would like to run the test manually, please issue the following commands:
また、Roaming Client、AnyConnect Umbrella Roaming Security Module の問題の場合は、以下の詳細ログ ファイルも併せてご提供ください。
(Roaming Client)
/var/log/system.log
(AnyConnect Umbrella Roaming Security Module)
/opt/cisco/anyconnect/umbrella/data/beacon-logs/service/acumbrellacore XXX.log
※ XXX にはログ ファイルの生成日時が入ります
6. Linux/UNIX 環境の場合
Linux/UNIX 環境用の Diagnostic Tool は用意されていません。そのため、以下のサポート記事の Linux/Unix の項に列記されているコマンドを実行し、結果をご提供ください。
Umbrella Diagnostic Tool
https://support.umbrella.com/hc/en-us/articles/234692027-Umbrella-Diagnostic-Tool
> To provide diagnostic information for a Linux/Unix machine, please run the following commands and provide the results in your reply to the support ticket: