※ 2026 年 1 月 16 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
本記事では、Windows 版の Cisco Secure Client をもとに、Umbrella モジュールに含まれる「Umbrella SWG Agent」を紹介します。
※ Umbrella SWG Agent および Web セキュリティ機能を利用するには、SIG または SIG 相当のサブスクリプション契約が必要です
2. Cisco Secure Client と Umbrella
Cisco が提供する Windows/macOS 向けのセキュリティソフトウェアは、 現在 Cisco Secure Client に集約されていますが、もとは AnyConnect というブランド名のクライアント VPN 接続を行うソフトウェアでした。
AnyConnect には追加でモジュールをインストールできる仕組みがあり、Umbrella の DNS セキュリティ用クライアントソフトウェアである Umbrella ローミングクライアント (サポート終了) も、AnyConnect の一つのモジュールとして移植されました。
当初、Umbrella モジュールには DNS セキュリティ機能しかありませんでしたが、AnyConnect 4.8 MR1 の時に Web セキュリティ機能も併せ持つようになりました。
そして、AnyConnect のバージョンが 5 になったのをきっかけに、ソフトウェアのブランド名が AnyConnect から Cisco Secure Client に変更されました。ただし、AnyConnect という名は、現在も VPN 機能の呼び名として使われています。
現在、Cisco Secure Client のインストーラーを起動すると、「Umbrella」という項目がありますが、これにチェックを入れてインストールを行うことで、端末に Umbrella モジュールをインストールすることができます。
前述のとおり、Umbrella モジュールには DNS セキュリティ機能と Web セキュリティ機能が含まれており、Windows 端末にインストールした後にサービスの一覧を見ると、それぞれを担うサービスを確認できます。
各サービスの大まかな役割は以下のとおりです。
| Cisco Secure Client - AnyConnect VPN Agent |
Cisco Secure Client の本体機能と VPN 機能 |
| Cisco Secure Client - Umbrella Agent |
Umbrella モジュールの本体機能と DNS セキュリティ機能 |
| Cisco Secure Client - Umbrella SWG Agent |
Web セキュリティ機能 |
なお、Umbrella Agent は Umbrella ダッシュボードからダウンロードした orgInfo.json を所定にフォルダに保存するだけで自動的に起動しますが、Umbrella SWG Agent は必要な契約がないと起動しません。
3. Umbrella SWG Agent について
Umbrella SWG Agent は PC 上を流れる Web 通信、具体的には HTTP (TCP 80)/HTTPS (TCP 443) 通信をクラウド上の SWG (Web プロキシ サーバー) に転送する役割を持ちます。これにより、SWG 側で通信の安全性を確認し、必要に応じてブロックなどの対処をすることができます。
Umbrella SWG Agent による Web セキュリティ機能はデフォルトで無効になっており、Umbrella ダッシュボードで明示的に有効にする必要があります。
具体的には、ダッシュボードの「導入」>「コアアイデンティティ」>「ローミングコンピュータ」を開き、右上の「設定」をクリックし、「クライアントの設定」タブにある「セキュアWebゲートウェイ」を有効にします。
※ 個別の端末のみ Umbrella SWG Agent を有効にすることもできます
これにより、Umbrella SWG Agent は有効になり、Cisco Secure Client の Umbrella モジュールの Statistic 画面で機能が有効 (Protected) になったことを確認できます。

なお、実際の運用では、ダッシュボードの「ポリシー」>「Web ポリシー」でルールセットを作成し、適用対象の端末やブロック対象のサイトなどの細やかな設定を行っていくことになります。