はじめ
初回インストールした後に、Secure Endpointの新しいバージョンがリリースされた場合、上書きインストールでバージョンをアップグレードすることが可能です。
その際、端末を別グループへ移動させることを意図して、別グループのインストーラで上書きインストールを実施するお客様がいらっしゃいますが、グループ移動という目的では誤った操作となります。
現時点でのSecure Endpointの動作としては、上書きインストールではグループ移動は発生しません。
本記事では、別グループのインストーラで上書きインストールする操作の検証結果を、正しいグループ移動の方法と合わせて説明いたします。
前提条件
本記事はWindows 10、Windows Connector 8.0.1.21164、Windows Connector 8.1.3.21242および2023年1月20日時点のSecure Endpoint Consoleにて動作確認しております。
結論
初回インストール時に、Connector情報の保存されたLocal.xmlファイルが生成され、GUIDなどの情報はCloudに保存されます。別グループのインストーラで上書きインストールを実施しても、Cloudで保存されたConnectorの情報は変更されていないため、UI画面において異なるグループ・ポリシー情報が一時的に表示されますが、最終的に元のグループ・ポリシーに割り当てられます。
端末を別のグループ移動させたい場合、「コンソール ⇒ 管理 ⇒ コンピュータ ⇒ グループに移動」の順でご実施いただきますようお願いいたします。
検証結果詳細
1.グループAのコネクタ8.0.1.21164をインストールします。
2.コンソールでは、グループAとポリシーAに所属していることが確認できます。
3.グループBのコネクタ8.1.3.21242で上書きインストールします。
製品UIではグループBのポリシーBと表示されています。
4.数分後、コネクタがCloudと通信が発生したため、またグループ・ポリシーAに割り当てられます。