一、事象
Cisco Firepower 1000 (以下 FPR1K)シリーズは小規模ビジネス向けにリリースされた高性能の次世代ファイアウォールです。FPR1Kは電源制御のために電源コードソケットの他新機能の電源スイッチをもっています。
電源スイッチを使用すると、システムを正常にシャットダウンし、スタンバイ状態にできます。電源とファンはアクティブな状態のままになり、ファンが低速で回転し続ける場合があります。完全に電源をシャットダウンするには、シャーシから電源を取り外します([1])。
図1 FPR1K の背面
しかし一部の FPR1K の筐体では電源ケーブルを接続した状態で電源スイッチをオフにしてもファンが低速にならず、高速に回転し続ける事象があります。その後電源スイッチをオンにしてシステムを立ち上げるとファンがソフトウェア(OS)に制御され低速に回転するようになります。
ニ、原因
FPR1K のファンは複数ベンダーからの製品を採用しておりますが、そのうち特定ベンダー製のファンは仕様が異なるため電源スイッチをオンにするまで高速に回転するようになっております。但しこのベンダーのファンを搭載しているFPR1Kはパフォーマンス及び熱特性の影響はないため、交換対応の予定はありません。本事象が発生可能な筐体はFPR-1120、FPR-1140、FPR-1150 となります。
三、参考文献
[1] Cisco Firepower 1100 シリーズ ハードウェア設置ガイド
https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/security/firepower/1100/hw/guide/hw-install-1100/overview.html#id_85164