はじめに
本ドキュメントでは シャーシ内クラスタ(Intra-Chassis Cluster) 構成時の Firepower Thread Defense (FTD) のセキュリティモジュールに機器交換が発生した際の手順について紹介します。
本ドキュメントは、FMC バージョン 6.2.0.4、FTD バージョン 6.2.0.1 を用いて確認、作成しております。
1. セキュリティモジュールの交換
モジュールを交換し、Firepower Chassis Manager (FCM) 上で確認応答機能[Acknowledge] を使用して、新しいセキュリティモジュールをオンライン状態にします。
(FCM 上の Security Modules ページの各ボタンの機能は、各ボタン上にマウスオーバーすることで確認可能です。)
参考リンク:
コンフィグレーションガイド セキュリティ モジュール/エンジン管理
2. FMC 上でデバイスの再登録
FMC に、以前の FTD がデバイスとして登録されている状態の場合、FMC にて、Devices > Device Management から当該デバイスを削除します。
その後、新しい FTD デバイスの登録を行います。FMC にて、Devices > Device Management から右上の Add > Add Device を開きます。
ここで、登録したい新しい FTD の IPアドレスや Registration key を入力し、FMC への登録作業を完了します。
3. クラスタの再構成
Devices > Device Management から右上の Add > Add Cluster をクリックし、Master となる FTD を選択したときに、新しく登録した FTD が Slave Devices に表示されることを確認し、Add ボタンをクリックします。
新しい FTD がクラスタ構成に組み込まれ、同一の Access Control Policy が適用されていることを確認します。
4. 追加した FTD のアップグレード
FTD Software が利用していたバージョンと一致するかを確認します。
利用バージョン と異なる場合は、以下の手順により software version を合わせます。
1. System > Updates と進み、 Product Updates より合わせたいソフトウェアバージョンの Install ボタンを選択します。
2. 以下の画面でクラスタを選択後、Install ボタンをクリックし、アップグレードを行います。
Install 前に Readiness Check を利用するとより安全なアップグレードが可能になります。
参考リンク:
Firepower: Readiness Check 利用の おすすめ (version 6.1以降)
3. Software version が一致したことを確認し、終了します。