はじめに
Cisco Identity Services Engine(ISE)の後述するバージョンより、
Smart Licenseクラウド(CSSM)と通信する際のURLが変更となっております。
License TypeにてSmart Licensing Registrationをご利用中の場合はこの変更による影響が出る可能性があります。
本記事ではRelease Noteにて周知されている内容を補足するとともに、影響例と対処についてご紹介します。
変更前後のURLについて
対象バージョンについて
変更が適用されているバージョンは以下のとおりです。
- ISE3.0 Patch7以降
- ISE3.1 Patch5以降
- ISE3.2 Patchなし
影響例1
変更前のPatchバージョンにて既にSmart Licenseに登録されている状態から、
変更後のPatchバージョンをインストールした場合、ISEがCSSMとの通信に失敗するケースがございます。
例:
ISE 3.1 Patch3をご利用中にPatch5をインストールしたところ、Renew Registrationや定期的なAuthorizationの更新に失敗するなど
この場合は一度Deregisterして頂いてから、Token-idを用いてRegisterすることで再度登録され以降は失敗しなくなります。
本制約はDirect HTTPS または HTTPS Proxyをご利用頂いている際に該当することが報告されています。
影響例2
HTTPS ProxyのConnection Methodをご利用頂いている際に、
ご利用のプロキシサーバにてアクセス先がtools.cisco.comのみ通信を許可するよう設定されている場合に、
変更後のバージョンではISEがCSSMとの通信に失敗することが想定されます。
この場合は smartreceiver.cisco.comも許可されるようプロキシサーバを設定することで復旧が期待されます。
参考情報
Release Notes for Cisco Identity Services Engine, Release 3.0
Release Notes for Cisco Identity Services Engine, Release 3.1
Release Notes for Cisco Identity Services Engine, Release 3.2