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Daisuke Nagai
Cisco Employee
Cisco Employee
 

はじめに

CIMCにISOイメージをマウントしてISEをインストールする際,非常に長い時間を要する場合があります.
そこで,ISEのISOイメージを予めUSBメモリーに展開することにより,より高速にISEをインストールする方法をご紹介します.

 

用意するもの

  • USBメモリー (16GB以上のできるだけ高速なもの)
  • アプリケーション(Fedora Live USB Creator,または Rufus)

 

作業の大まかな流れ

  1. ISEをBoot可能なUSBメモリーの作成
  2. 作成したUSBメモリーからISEをインストール
  3. ISEの初期セットアップ

 

CIMCからISEをBoot可能なUSBメモリーの作成方法 

ISEのリリース,プラットフォームによって利用するアプリケーションが異なります

Cisco ISE リリース ツール
Cisco ISE 3.3 Rufus
Cisco ISE 3.2 Rufus
Cisco ISE 3.1

Fedora Live USB Creator(SNS 3500/3600 シリーズ アプライアンスの場合)
Rufus(SNS 3700 シリーズ アプライアンスの場合)

Cisco ISE 3.0 Fedora Live USB Creator
Cisco ISE 2.7 Fedora Live USB Creator

 

Fedora Live USB Creatorの場合

Windows PCにLive USB Creatorをインストールします

01.png

Live USB Creatorの起動後,'Browse'ボタンをクリックしISEのISOファイルを指定します

02.png

ISEのIOSファイル指定後,'Create Live USB'ボタンをクリックします

03.png

進行バーが100%になり 'Complete!' が出力されることを確認します

04.png

作成したUSBメモリーにアクセスし,以下2つのファイルを編集します

syslinux/syslinux.cfg

EFI/BOOT/grub.cfg

それぞれのファイル内にある 'cdrom:/' という文字列を 'hd:sdb1:/' に置換します

置換完了後,保存し閉じます

 
Rufusの場合
Windows PCに Rufus をインストールします
 

USBメモリーを FAT16,または FAT32 でフォーマットします

20.png
 

Rufus を起動します

21.png
 

'ブートの種類' で 'ディスクまたは ISO イメージ' を選択します

22.png
 

右側にある '選択' をクリックしインストールする ISE の ISO イメージを選択します

24.png
 

'パーティション構成' をクリックし 'MBR' を選択します

25.png
 

'ターゲット システム' をクリックし 'BIOS または UEFI' を選択します

26.png
 

'スタート' をクリックします

27.png
 

データが消去される旨の警告がポップアウトしますが,問題無ければ 'OK' をクリックします

 

USBメモリーへの展開が開始されます

28.png
 

'状態' が '準備完了' になれば USBメモリーへの展開は完了です

29.png
 

作成した USBメモリーにアクセスし,以下2つのファイルを編集します

syslinux/syslinux.cfg
EFI/BOOT/grub.cfg

それぞれのファイル内にある 'cdrom:/' という文字列を 'hd:sdb1:/' に置換します

 

置換完了後,保存し閉じます

 

USBメモリーのトップにある 'ks.cfg' を開きます

 
'cdrom' という文字列を 'harddrive --partition=/dev/disk/by-label/ADEOS --dir=/' に置換します
 

置換完了後,保存し閉じます

 

作成したUSBメモリーからISEをインストール方法

作成したUSBメモリーをSNSに接続しSNSを再起動します
 
再起動後,以下のような起動画面が出力されたらF6キーを押してBoot Menuを表示させます
05.png
 
'Please select boot device:'の画面で接続したUSBメモリーを選択します
(USBメモリーのメーカー名,製品名,銘柄,チップ名などで表示されます)
06.png
 
次の画面で'Cisco ISE Installation (Keyboard/Monitor)' を選択します
07.png
 
ここからインストールが実行されます
08.png
 
途中,画面のようなプロンプトが出力されますのでそこで'setup'を入力します
09.png
 
'setup'入力後,対話形式で初期設定項目を設定します
10.png
 
初期設定項目設定後,引き続きインストールが継続されます
 
ログインプロンプトが表示されればインストール完了です
11.png

以降,引き続きGUIからのセットアップを継続します.

 

参考資料

インストール ISO ファイルからブート可能な USB デバイスを作成するために使用するツール

 

コメント

こんばんは。

先日、ISEに障害が発生した際に、TACからReImageを指示されて、CIMCにISOイメージをマウントしての再インストールを行いましたが、ファイル転送に約16時間を要しました。

投稿いただいた方法を先に知っておきたかったです・・・。しかし、次からはこの方法で短縮できるので助かります!

Daisuke Nagai
Cisco Employee
Cisco Employee

コメントありがとうございます!

このドキュメントを作成するにあたりSNS-3615とUSB 3.1規格のUSBメモリーを使用したのですが,PCからISEのISOイメージをUSBメモリーに書き出すのに10分少々,ISEのログインプロンプトが出力されるまでに要した時間は1時間ちょっとです.

ですので,物理的に装置にアクセスしなければならないという手間は掛かりますがかなりの時短になるかと思います.

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