はじめに
本稿ではSEG (Secure Email Gateway: 旧称ESA)をGUIからアップグレードする方法をご紹介します。AsyncOS 14.2の動作を基に執筆しています。SEGのバージョンによっては動作が異なる場合があります。
また、ここで紹介しているのはアップグレードの一例です。それぞれのお客様の要件に合わせて、ここに記載されている以外の手順で実施することができるケースもあります。
設定のバックアップ
SEGの設定ファイルをローカルにバックアップしておきます。
ESA: GUIからの設定ファイル取得方法
注: リストア目的の設定ファイルは、パスフレーズを「マスク」せず、「暗号化」したものを取得します。パスフレーズをマスクした設定ファイルではリストアを行うことができません。
Safelists/Blocklistsの機能を利用している場合は、それもバックアップしておきます。
ESA Safelists/Blocklists Backup Procedure
イメージのダウンロード
SEG GUI > System Administration > System Upgrade
(SEG GUI > システム管理 > システムアップグレード)
Upgrade Options(アップグレードオプション)をクリックします。
表示されているアップグレード先バージョンを選択し、Proceed(続行)をクリックします。
本稿ではDownload only(ダウンロードのみ)オプションを選択して、イメージをあらかじめダウンロードしておき、実際のアップグレードは後ほど実施することとします。ダウンロードとインストールを続けて進める場合は、Download and install(ダウンロードしてインストール)オプションを選択することも可能です。
ダウンロード中は進捗が表示されます。
ダウンロードが完了するとInstall(インストール)オプションが表示されます。
リスナーの停止
アップグレードを実施する前にメールの受信を停止します。
SEG GUI > System Administration > Shutdown/Suspend
(SEG GUI > システム管理 > シャットダウン/サスペンド)
Suspend(一時停止)にチェックを入れてCommit(確定する)をクリックします。
Messages in Work Queue(作業キュー内のメッセージ)がゼロになるのを確認します。
(必要に応じでページを再読込みしてください)
アップグレードの実施
SEG GUI > System Administration > System Upgrade
(SEG GUI > システム管理 > システムアップグレード)
Upgrade Options(アップグレードオプション)をクリックします。
Install(インストール)オプションを選択し、Proceed(続行)をクリックします。
表示されている内容を確認し、Continue(続行)をクリックします。
インストール中は進捗が表示されます。
Reboot Now(今すぐ再起動)をクリックし機器を再起動します。
再起動は20分程度かかることがあります。
再起動後に目的のバージョンになっていることを確認します。
SEG GUI > System Administration > System Upgrade
(SEG GUI > システム管理 > システムアップグレード)
リスナーの再開
問題がなければ、メールの受信を再開します。
SEG GUI > System Administration > Shutdown/Suspend
(SEG GUI > システム管理 > シャットダウン/サスペンド)
Resume(再開)にチェックを入れてCommit(確定する)をクリックします。
参考情報
エンドユーザ ガイド
リリース ノート
AsyncOS アップグレードを行う際の注意
Upgrade Email Security Appliance (ESA) with GUI or CLI
Upgrade Process for Secure Email Gateway