※ 2020 年 10 月 20 日現在の情報をもとに作成しています
1. はじめに
前回の記事では、Roaming Client のシステム要件とインストール方法を紹介しました。本記事では、Roaming Client の自動アップデートの処理の内容と、現在のバージョンを確認する方法について紹介します。
2. 自動アップデートの処理について
Roaming Client は、HTTPS プロトコルを介して、クラウド上にある Umbrella API にアップデートの有無を 1 時間から 2 時間間隔で確認します。 最新のバージョンがあった際には、5 分から 20 分のランダムな時間が経過した後、下記のフォルダ配下にインストーラーが自動的にダウンロードされます。そして自動的にアップデートが行われます。
Windows 環境 C:\ProgramData\OpenDNS\ERC\Upgrades
macOS 環境 /Library/Application Support/OpenDNS Roaming Client
このランダムな時間の理由については、同一時間に大量のダウンロードが発生し、ネットワーク帯域を占有させないためです。自動アップデートの詳細については、下記のリンクにて参照可能です。
Umbrella Roaming Client: Automatic Updates
https://support.umbrella.com/hc/en-us/articles/230561287-Umbrella-Roaming-Client-Automatic-Updates
なお、アップデートの時期については基本的に不定期であり、主に新機能の追加や不具合の修正などがあった際に行われます。
3. バージョン確認方法
Roaming Client のバージョンの確認方法には 2 種類あり、個々の PC にインストールされている Roaming Client の小画面から確認する方法と、組織で使っている Roaming Client のバージョンをまとめて Umbrella Dashboard から確認する方法があります。
Roaming Client の小画面から確認するには、タスクトレイにある Roaming Client のアイコンをクリックします。
ポップアップが表示され、以下のように現在のバージョンが表示されます。

Umbrella Dashboard から確認するには、Deployments -> Roaming Computers を選択します。
一覧が表示され、Client Type の項目に現在のバージョンが表示されます。

なお、各バージョンのリリースノートについては、下記のリンクにて参照可能です。
Release Notes for Umbrella software
https://support.umbrella.com/hc/en-us/sections/206928207-Release-Notes-for-Umbrella-software
Follow ボタンを押すことで新しいリリース ノートの通知を受けることも可能です (要 Umbrella Dashboard アカウント)。
4. 自動アップデートの停止について
Roaming Client は常に最新バージョンを利用するという方針となっており、自動的に行われるアップデートを停止する公式の方法は用意されていません。
なお、Umbrella API との間で行われるアップデートの確認通信をファイアウォールでブロックするなどして自動アップデートを停止することは可能ですが、このようにして古い Roaming Client を利用し続けることはサポート対象外となります。