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tokyu
Cisco Employee
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はじめに

ND (Nexus Dashboard) のサービスを導入するときに、スケーラビリティのプランニングが必要です。

スケーラビリティのプランニングとは、どのぐらいの規模のデータセンターファブリックに対してどのサービスを利用する、そのために何台の ND をデプロイする必要があるか、などを計画することです。サイジングとも呼ばれています。

そのスケーラビリティのプランニングのためのツールとして、シスコが Nexus Dashboard Capacity Planning というサイトを無料で提供しています。このサイトでは利用する予定のバージョンやサービス、ND のデプロイ形態 (Physical Machine なのか Virtual Machine なのか) などを選択するだけで、ND のサイジングガイドラインを案内することができます。またこちらのサイトで案内されたサイジングはすべてシスコが検証済みの構成ですので、安心してご利用いただけます。

本資料では Nexus Dashboard Capacity Planning の使い方についてご説明します。

 

  

アクセス方法

Nexus Dashboard Capacity Planning にアクセスするために、こちら をクリックしてください。

クリックすると、下記の画面がブラウザーに表示されます。
こちらは Nexus Dashboard Capacity Planning の画面です。

Screenshot 2024-07-27 at 11.00.35.png

    

  

使用方法

Nexus Dashboard Capacity Planning を使う手順をご説明します。

まず利用する予定の ND のバージョン (Nexus Dashboard Release) を選択します。現在 cisco.com に公式にリリースされた最新のリリースから、EoL (End of Life) になっていない過去のリリースも含めて選択可能となっています。

次に ND のデプロイ形態 (Cluster Form Factor) を選択します。デプロイ形態には下記のオプションのいずれかが選択可能です。

  • Physical: Physical Appliance 製品 (SE-NODE-G2 や ND-NODE-L4 の型番など ) を購入される場合に選択
  • Virtual (vCenter/ESXi): VMWare 社のハイパーバイザー製品に Virtual Machine としてデプロイする場合に選択
  • Virtual (KVM): Linux OS 上の Virtual Machine としてデプロイする場合に選択
  • Cloud (AWS/Azure): AWS や Azure などのクラウドサービス上にデプロイする場合に選択

最後に、利用する予定のサービス (Nexus Dashboard Services) を選択します。サービスには下記のオプションの 1 つまたは複数が選択可能です。

  • Insights: NDI (Nexus Dashboard Insights: Fabric の状態を Telemetry 情報として取得して監視するツール)
  • Orchestrator: NDO (Nexus Dashboard Orchestrator: Multi-Site の Fabric をデプロイするためのツール)
  • Fabric Controller: (Nexus DashboardFabric Controller: Nexus Switch (ACI OS ではない) によって構成される Fabric の構築をサポートするツール)

上記の選択を終えたら、Nexus Dashboard Capacity Planning が選択された情報をもとに、下記の内容を出力します。

  • Cluster size: デプロイ可能なすべての ND ノード数、および具体的な Primary と Standby ノードの数
  • Maximum scale for ACI fabrics/NDFC fabrics/Standalone NX-OS switches: ファブリックまたはスタンドアローン Switch の最大スケール ( サポートされるサイト数、Switch 数およびフロー数の上限 )

  

  

ユースケース

Nexus Dashboard Capacity Planning のいくつかの使用例をご紹介します。

 

ユースケース 1: ソフトウェアバージョン 3.1.1 の ND Physical Appliance で ACI Fabric に対して NDI サービスを利用する場合に必要な ND のノードを知りたい

以下のように必要な情報を選択します。

Screenshot 2024-07-28 at 21.10.41.png

そうしたら、下記のような情報が出力されます。

Screenshot 2024-07-28 at 21.10.41 copy.png

この結果から、このユースケースの場合、1 ノード、3 ノード、6 ノードのデプロイが可能です。ただし、10000 以上のフローをサポートするために、3 ノード以上が必須条件であることが分かります。

 

ユースケース 2: ソフトウェアバージョン 3.1.1 の ND Virtual Machine で NDI サービスを利用する場合に必要な VM (Virtual Machine) のスペックを知りたい

入力情報は下記の通りです。

Screenshot 2024-07-28 at 21.22.05.png

下記は出力された情報です。この結果、3, 6, 9 ノードの VM デプロイが可能です。ただし、6 ノード以上のデプロイの場合は、App ノードと Data ノードがそれぞれ必要です。

Screenshot 2024-07-28 at 21.22.05 copy.png

また、App ノードと Data ノードの VM をデプロイするために、CPU, Memory, Storage の Requirements が下記の通りです。

Screenshot 2024-07-28 at 21.22.05 copy 2.png

 

ユースケース 3. ソフトウェアバージョン 3.0.1 の ND Physical Appliance で NDI と NDO サービスを両方利用する場合に必要な ND のノードを知りたい

このユースケースの入力はこちらです。

Screenshot 2024-07-28 at 21.33.00.png

出力結果から、このユースケースには 6 ノードのデプロイのみが可能です。

Screenshot 2024-07-28 at 21.33.00 copy.png

 

  

  

まとめ

Nexus Dashboard Capacity Planning サイトを利用することで、サイジングがとても簡単になりますので、ND を導入する際にぜひご活用ください。

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