キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
974
閲覧回数
0
いいね!
0
コメント
CscTsWebDocs
Community Member

2014年01月8日(初版)

TAC SR Collection
主な問題

Hardware 交換を行った場合など、片方の ACE が動作している状態で、もう片方の ACE を起動した際、一部 User Context の同期に失敗し、STANDBY_COLD で起動する場合があります。 show probe detail で、同期に失敗した原因を確認すると、下記のように、HA Config Sync Timeout となっている場合があります。

# Active 側の show probe detail

Running cfg sync enabled     : Enabled

Running cfg sync status      : Peer in Cold State. HA Config Sync Timeout.

Startup cfg sync enabled     : Enabled

Startup cfg sync status      : Peer in Cold State. HA Config Sync Timeout.

# Standby 側の show probe detail

Running cfg sync enabled     : Disabled

Running cfg sync status      : HA Config Sync Timeout.

Startup cfg sync enabled     : Disabled

Startup cfg sync status      : HA Config Sync Timeout.

原因

この事象は、設定同期中に NTP の時刻同期が行われた場合に発生することがあります。

設定同期時に ACE は時刻を確認しており、同期開始時よりも、過去の時刻に戻ってしまった場合、設定開始時刻になるまで処理が停止します。 また、同期が永遠に完了しないことを防ぐため、ACE は同期開始から Timer が動作しており、4 時間経過すると Timeout となり、STANDBY_COLD に遷移します。

下記 syslog は、FT Group 10 は正常に STANDBY_HOT に遷移したものの、FT Group 11 は同期に失敗し、STANDBY_COLD に遷移した場合の出力例です。

FT Group 11 は、STANDBY_CONFIG から STANDBY_BULK に遷移する出力がなく、本来、STANDBY_BULK に遷移するタイミングで NTP の時刻同期が行われています。 このことから、STANDBY_CONFIG 状態で停止 していることが確認できます。 その後、4 時間経過すると STANDBY_COLD に遷移しています。 これは、上記 Timer が Timeout となったことに起因しています。

Jan  1 2014 22:22:22 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 10 changed state to

FSM_FT_STATE_STANDBY_CONFIG. Event: FSM_FT_EV_STATE

Jan  1 2014 22:22:22 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 11 changed state to

FSM_FT_STATE_STANDBY_CONFIG. Event: FSM_FT_EV_STATE

Jan  1 2014 22:22:22 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 10 changed state to

FSM_FT_STATE_STANDBY_BULK. Event: FSM_FT_EV_CFG_SYNC_STATUS

Jan  1 2014 22:22:22 : %ACE-5-112002: System clocks were set backwards

via NTP.

Dec 31 2013 01:01:01 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 10 changed state to

FSM_FT_STATE_STANDBY_HOT. Event: FSM_FT_EV_BULK_SYNC_STATUS

Dec 31 2013 05:01:01 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 11 changed state to

FSM_FT_STATE_STANDBY_COLD. Event: FSM_FT_EV_TIMEOUT

logging level が 4 以下の場合、時刻同期関連の log が出力されませんが、その場合には、syslog の時刻

(下記例の場合、Jan 1 2014 22:22:22 から Dec 31 2013 01:01:01 へ戻っていること) より、本事象の発生を確認することが可能です。

もし、時刻同期後(Dec 31 2013 01:01:01)、45 時間経過すると、Jan 1 2014 22:22:22 となります。 その際、 console を確認すると、同期処理が再開し、下記 message が確認できますが FT の Status はSTANDBY_COLD のまま変化しないため、下記解決策を実施する必要があります。

NOTE: Processing has started for applied config

NOTE: Processing has finished for applied config

解決策

STANDBY_COLD に遷移した ft group において no inservice/inservice を実行し、再同期を行うことで復旧できます。

また、この作業における通信影響はありません。

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします