この事象は、設定同期中に NTP の時刻同期が行われた場合に発生することがあります。
設定同期時に ACE は時刻を確認しており、同期開始時よりも、過去の時刻に戻ってしまった場合、設定開始時刻になるまで処理が停止します。 また、同期が永遠に完了しないことを防ぐため、ACE は同期開始から Timer が動作しており、4 時間経過すると Timeout となり、STANDBY_COLD に遷移します。
下記 syslog は、FT Group 10 は正常に STANDBY_HOT に遷移したものの、FT Group 11 は同期に失敗し、STANDBY_COLD に遷移した場合の出力例です。
FT Group 11 は、STANDBY_CONFIG から STANDBY_BULK に遷移する出力がなく、本来、STANDBY_BULK に遷移するタイミングで NTP の時刻同期が行われています。 このことから、STANDBY_CONFIG 状態で停止 していることが確認できます。 その後、4 時間経過すると STANDBY_COLD に遷移しています。 これは、上記 Timer が Timeout となったことに起因しています。
Jan 1 2014 22:22:22 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 10 changed state to
FSM_FT_STATE_STANDBY_CONFIG. Event: FSM_FT_EV_STATE
Jan 1 2014 22:22:22 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 11 changed state to
FSM_FT_STATE_STANDBY_CONFIG. Event: FSM_FT_EV_STATE
Jan 1 2014 22:22:22 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 10 changed state to
FSM_FT_STATE_STANDBY_BULK. Event: FSM_FT_EV_CFG_SYNC_STATUS
Jan 1 2014 22:22:22 : %ACE-5-112002: System clocks were set backwards
via NTP.
Dec 31 2013 01:01:01 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 10 changed state to
FSM_FT_STATE_STANDBY_HOT. Event: FSM_FT_EV_BULK_SYNC_STATUS
Dec 31 2013 05:01:01 : %ACE-2-727012: HA: FT Group 11 changed state to
FSM_FT_STATE_STANDBY_COLD. Event: FSM_FT_EV_TIMEOUT
logging level が 4 以下の場合、時刻同期関連の log が出力されませんが、その場合には、syslog の時刻
(下記例の場合、Jan 1 2014 22:22:22 から Dec 31 2013 01:01:01 へ戻っていること) より、本事象の発生を確認することが可能です。
もし、時刻同期後(Dec 31 2013 01:01:01)、45 時間経過すると、Jan 1 2014 22:22:22 となります。 その際、 console を確認すると、同期処理が再開し、下記 message が確認できますが FT の Status はSTANDBY_COLD のまま変化しないため、下記解決策を実施する必要があります。
NOTE: Processing has started for applied config
NOTE: Processing has finished for applied config
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