[toc:faq]
はじめに:
時々、パスワードを紛失したり忘れたりして、スイッチにログイン出来ないことがあります。
そのような時のためにパスワードをリカバリーする手順を紹介します。
手順:
Catalyst 3850スイッチのパスワードをリカバリするには次の手順を実行してください。
++スタンドアロンスイッチまたはスタックスイッチ全体の電源をオフにしてください。
++スイッチまたはアクティブスイッチの電源コードを接続しなおしてください。15秒以内に「Mode」ボタンを押し、システムLEDが緑の点滅を続けている間押し続けてください。全てのシステムLEDが点灯し、同じ色になるまで「Mode」ボタンを押し続け、その後「Mode」ボタンを離してください。
ソフトウェアの表示するいくつかの情報で、パスワードリカバリーが可能であるかどうかわかります。
#もし以下のようなメッセージが出た場合
The system has been interrupted prior to initializing the flash file system.
The following commands will initialize the flash file system
以下のステップに進んでください。
Step 1 フラッシュファイルシステムを初期化します。
Switch: flash_init
Step 2 以下のコマンドでスタートアップコンフィグレーションを無視するようにします。
Switch: SWITCH_IGNORE_STARTUP_CFG=1
Step 3 フラッシュメモリの「packages.conf」ファイルでスイッチを起動します。
Switch: boot flash:packages.conf
Step 4 以下の質問には「No」と答えて、セットアップモード(対話方式での設定)には入りません。
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]: No
Step 5 プロンプトが表示されたら、特権EXECモードに入ります。
Switch> enable
Switch#
Step 6 スタートアップコンフィグレーションをランニングコンフィグレーションにコピーします。
Switch# copy startup-config running-config
Destination filename [running-config]?
保存先を聞かれたら、Enterキーを押してください。コンフィグレーションファイルが再読み込みされ、パスワードを変更できるようになります。
Step 7 グローバルコンフィグレーションモードに入り、パスワードを変更します。
Switch# configure terminal
Switch(config)#
Step 8 ランニングコンフィグレーションをスタートアップコンフィグレーションにコピーします。
Switch# copy running-config startup-config
Step 9 マニュアルブートモードであることを確認します。
Switch# show boot
BOOT variable = flash:packages.conf;
Manual Boot = yes
Enable Break = yes
Step 10 スイッチを再起動します。
Switch# reload
Step 11 (Step2と3で変更した)ブートローダのパラメータを元の値に戻します。
Switch: SWITCH_DISABLE_PASSWORD_RECOVERY=1
Switch: switch: SWITCH_IGNORE_STARTUP_CFG=0
Step 12 スイッチをフラッシュメモリの「packages.conf」ファイルを使って起動します。
Switch: boot flash:packages.conf
Step 13 スイッチの起動後、マニュアルブートを無効化します。
Switch(config)# no boot manual
参照元:
http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/lan/catalyst3850/software/release/3.2_0_se/system_management/configuration_guide/b_sm_32se_3850_cg_chapter_010001.html#task_1021182
英語版:https://supportforums.cisco.com/docs/DOC-35289