はじめに:
ルータは、TFTP サーバとして活用することができます。
通信速度の遅い WAN 回線によって、 TFTP サーバから分離された複数のルータをアップグレードする場合、この機能を使用することがあります。
低速 WAN 回線を使用する環境下では、まず初めに TFTP を使ってリモートルータの1つをアップグレードします。
そして、1つ目のルータを TFTP サーバとして動作するよう設定し、そこから高速なローカルリンク上で、残りのルータのアップグレードを行います。
ルータは、 TFTP サーバとしての機能を全て備えているわけでは無く、
可能なのはダウンロード用ファイルの提供だけであり、ルータのローカルフラッシュメモリへのアップロードには使用できません。
ただし、ルータは IOS イメージを提供するだけではありません。
設定ファイルの保存先にルータのフラッシュメモリを使用することができ、それらは、 TFTP 経由でダウンロードすることも可能です。
また、 Cisco 以外の機器の設定ファイルの保存に使用することもできます。
設定方法:
"tftp-server" コマンドによって、ルータが TFTP サーバとして設定されます。
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#tftp-server bootflash:c7200p-adventerprisek9-mz.151-3.S4.bin
Router(config)#end
Router#
アクセスリストを使用することにより、 TFTP サーバとして使用するルータのセキュリティを強化することができます。
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#tftp-server bootflash:c7200p-adventerprisek9-mz.151-3.S4.bin <Access_List>
Router(config)#end
Router#
英語版: https://supportforums.cisco.com/docs/DOC-1759