主な問題
各 Cisco Catalyst スイッチがどのようなフレーム サイズをサポートできるかは、ハードウェアやソフトウェアなど、さまざまな要因に左右されます。同じプラットフォーム内でも、使用可能なフレーム サイズはモジュールによって異なります。また、使用するソフトウェア バージョンによって、使用可能な最大フレーム サイズが変わる可能性もあります。
ジャ ンボ フレームは、標準イーサネット フレーム(1518 バイト)よりサイズの大きいフレームです。標準イーサネット フレームには、レイヤ 2 ヘッダーとフレーム チェック シーケンス(Frame Check Sequence:FCS)が含まれます。つまり、サイズが 9000 バイトまでのイーサネット パケットを「ジャンボ フレーム」と呼んでいます。Catalyst 4500 シリーズのスイッチでは、Supervisor III および IV が最大サイズ 9198 バイトのパケットを処理できます。
以下のタイプのインターフェイスでジャンボ フレーム サポートを有効にできます。
- ポート チャネル インターフェイス
- Switched Virtual Interface(SVI)
- 物理インターフェイス(レイヤ2 (L2)/(L3))
ポートでジャンボ フレーム機能を有効にすると、サイズの大きいフレーム(ジャンボ フレーム)を処理できるようになります。この機能によってサーバ間パフォーマンスが最適化されます。デフォルトの最大転送ユニット(Maximum Transmission Unit: MTU)フレーム サイズは、どのイーサネット ポートについても 1548 バイトです。ポートでジャンボ フレーム機能を有効にすると、MTU サイズが 9216 バイトまで増加します。
対処方法
Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチでは、ギガビット イーサネット ポートでジャンボ フレームを処理できます。MTU はインターフェイスごとに変更できません。グローバルに設定する必要があります。MTU の変更を有効にするには、その後でスイッチをリセットする必要があります。
次に例を示します。
3750(config)#system MTUjumbo 9000
注:デフォルトの MTU サイズは 1500 バイトです。現在のインターフェイス タイプの許容範囲を超える値を入力した場合、その値は受け入れられません。
詳細については、「Catalyst スイッチでのジャンボ/ジャイアント フレーム サポートの設定例」の「Catalyst 3750 シリーズ」を参照してください。
ジャ ンボ フレームは、Supervisor III および IV の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1 (13) EW 以上でサポートされます。4000/4500 プラットフォームでは、特定のブレード モデルの非ブロッキング ギガビット イーサネット ポートでのみジャンボ フレームがサポートされます。ジャンボ フレームをサポートしているポートおよびギガビット モジュールは以下のとおりです。
- Supervisor III(WS-X4013)および Supervisor IV(WS-X4014)のスーパーバイザ アップリンク ポート
- WS-X4306-GB
- WS-X4232-GB-RJ、ポート 1-2 のみ
- WS-X4418-GB、ポート 1-2 のみ
- WS-X4412-2GB-TX、ポート 13-14 のみ
の機能は、各ポートで以下のように設定します。
sup3(config-if)#mtu 9198
詳しくは、以下のドキュメントを参照してください。