debug を取得する際によくある下記2つの質問について書いておきます。
Q1. debug を有効にすると通信への影響がないでしょうか。
A1. debug の設定をすることで、CPU負荷の上昇は発生いたします。しかし、console への debug ログを抑制し logging buffer のみに記録することである程度負荷を抑えることは可能となります。debug の種類や設定、環境によっても、出力量の差異があるため一概にどの程度の負荷になるかなどを申し上げることは困難となります。
最悪、通信への影響が発生してしまうケースも考えられますので、実環境でdebugを取得する場合には、事前に検証環境などで確認の上、debug取得をご検討ください。
Q2. debug をすべて取得するために logging buffer のサイズはいくつにすべきでしょうか。
A2. logging buffer のサイズは default で 4096 bytes となっております。
# show logging
(省略)
Log Buffer (4096 bytes):
(省略)
そのため、debugログを取得するためにはサイズを大きくする必要がありますが、上記Q1の回答にもあります通り、debugの種類や設定、環境によっても出力量が異なるため、一概にどの程度のサイズと申し上げることは困難となります。
つきましては類似の検証環境などでどの程度のサイズに増やせば全てのdebugログを記録できるかを確認していただき、決めていただくしかございません。
またサイズを変更する場合には、下記についても考慮願います。
- 1byte あたり 1文字記録されます。default 4096bytes の場合は、改行コードを含み 4096 文字となります。
- size を増加させることで、メモリを消費します。それは下記 show memory から Processor の Free 容量で確認できます。ルーティングプロトコル等、他のテクノロジーが必要とするメモリがありますので、メモリの空き容量を念のため確認しておくことをお勧めします。
# show memory
Head Total(b) Used(b) Free(b) Lowest(b) Largest(b)
Processor 125E9814 228681704 118134456 110547248 109939136 110060728