DNA Center で CMX Servers/Cisco Spaces とのインテグレーションができない場合のチェックポイント

[satwatan]

• はじめに
• チェックポイント
• Service Request をオープンする際の注意点と取得ログ

 

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Digital Network Architecture Center (DNA Center) で CMX Servers/Cisco Spaces とのインテグレーションができない場合の一般的な事例と対応策についてまとめます。

なお使用する Wireless LAN Controller、CMX Servers/Cisco Spaces、DNA Center はそれぞれ互換性のあるバージョンを使用していることが前提となります。Compatibility の詳細は下記ドキュメントを参照してください。

Release Notes for Cisco Wireless LAN Controller
Cisco Wireless Solutions Software Compatibility Matrix
Release Notes for Cisco Connected Mobile Experiences (CMX)
Release Notes for Cisco Spaces and Cisco Spaces Connector
Release Notes for Cisco DNA Center

チェックポイント

1.
CMX Servers/Cisco Spaces とのインテグレーションに問題があるとフロアマップの雲のアイコンが赤で表示されます。アイコンの下や、アイコンをマウスオーバーすると原因を示すメッセージが表示されるので確認してください。

2.
CMX Servers とのインテグレーションができない場合は以下を確認してください。

・Authentication Error が表示されている場合は [System > Settings > External Services > CMX Servers/Cisco Spaces] で登録した CMX Server のクレデンシャル設定が正しいか確認してください。

    

・上記で設定したクレデンシャルを使用して CMX Server の CLI にログインできるか確認してください。

　ログインできない場合は CMX Server に設定されたクレデンシャルを再確認してください。

　ログインできる場合は下記ドキュメントに沿って CMX Server で REST API の動作を確認してください。
　CMX の GUI より REST API の動作を確認する方法 

　REST API が実行できない場合は CMX API Server のユーザが追加されているか CMX Server の設定を再確認してください。
　Integrate Cisco CMX for Wireless Maps

・CMX Server へのアクセスや REST API の動作に問題がなければ、DNA Center の Floor map で Floor name の右側の ... をクリックしてメニューから Sync を実行することで改善が見られるか確認してください。

3.
Cisco Spaces とのインテグレーションができない場合は以下を確認してください。

・[System > Settings > External Services > CMX Servers/Cisco Spaces] で Cisco Spaces の Status が Activated となっているか確認してください。もし未登録であればドキュメントの手順に沿って登録してください。
　Integrate Cisco Spaces with Catalyst Center

・Unable to identify the connector が表示されている場合は Cisco Spaces 側で Connector のステータスが Up しているか確認してください。

　Cisco Spaces 側で Connector のステータスが Up していない場合、また Wireless Controller (WLC) のステータスが Active となっていない場合には、Cisco Spaces 側での調査が必要になります。

　Cisco Spaces のステータスに問題がなくても Unable to identify the connector が表示されている場合は [System > Settings > Trust & Privacy > Trustpool] の設定を確認します。
　以下のインフォメーションが表示されている場合は Update trustpoool on controller now をクリックして Trustpool を更新することで復旧するか確認してください。

・Failed to validate Cisco Spaces certificate が表示されて Cisco Spaces の登録に失敗する場合は [System > Settings > Trust & Privacy > Trustpool] の設定を確認します。

 

　DNA Center の Trustpool の更新には http://www.cisco.com/security/pki/ へのアクセスが必要となるため、通信がファイアウォールや Proxy 等でブロックされていないか確認してください。詳細については Cisco DNA Center Security Best Practices Guide を参照してください。

　Proxy を設定している環境で Trustpool の更新に失敗している場合は、下記ドキュメントを参考に http://www.cisco.com/security/pki/ への疎通確認を実施してください。
　DNAC:Proxyサーバに関連した問題で取得頂きたいログ 

・Status could not be found が表示されている場合は Cisco Spaces との疎通に問題がある可能性があります。

　ネットワークに問題がないか、また DNA Center のログからエラー等が発生していないか確認してください。
　magctl service logs -r dna-maps 

・Connection to Cisco Spaces/CMX is unavailable (Connection Timeout). が表示されている場合は、Cisco Spaces 側で Connector や Wireless Controller (WLC) のステータスに問題がある可能性があります。

　Cisco Spaces 側か、DNA Center のログからステータスを確認してください。
　magctl service logs -r dna-maps 

・Cisco Spaces が Activated となっていて疎通に問題がない場合は、DNA Center の Floor map で Floor name の右側の ... をクリックしてメニューから Sync を実行することで改善が見られるか確認してください。

Service Request をオープンする際の取得ログ

以下の手順でログを取得してください。

手順1) DNAC で debug を有効化します

[System > Settings > System Configuration > Debugging Logs]
Service : dna-maps-service
Logging Level: Debug
Time Out : 30Mins

手順2) ブラウザでエラーメッセージのトレースログを取得します

ブラウザのデベロッパーツールを開き、Network タブから Record を開始します
DNAC GUI から [Design > Network Hierarchy > (Area) > (Building) > (Floor)] を選択して floor map をひらきます
ページの読み込みが完了したらトレースログを HAR 形式で保存します

手順3) ブラウザでスクリーンショットを取得します

・floor map の雲のアイコンの下に表示されるエラーメッセージのスクリーンショット
・floor map の雲のアイコンにマウスオーバーして表示されるメッセージのスクリーンショット
・floor map 上にあるギアアイコンをクリックしてメニューから CMX/Cisco Spaces Sync History を選択して表示されたヒストリのスクリーンショット
・[System > Settings > External Services > CMX Servers/Cisco Spaces] ページのスクリーンショット

手順4) 下記ドキュメントに記載の調査用ログを取得します
　DNAC: DNA Center 調査用ログ取得手順（Restricted Shell 導入版, 2.3.3 以降）

手順5) Proxy を設定している環境で Trustpool の更新に失敗している場合にのみ取得します
DNAC:Proxyサーバに関連した問題で取得頂きたいログ に記載のログと http://www.cisco.com/security/pki/ への疎通確認時のログ

なお Service request をオープンする必要がある場合には、被疑デバイスの契約でオープンするようにしてください。

参考情報ドキュメント

Cisco DNA Center User Guide, Release 2.3.5.x
About Cisco Spaces Integration
About Cisco Connected Mobile Experiences Integration

Cisco Spaces Configuration Guide

Cisco Spaces: Connector 3 Configuration Guide
Cisco Spaces: Connector3 Command Reference Guide

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• はじめに
• チェックポイント
• Service Request をオープンする際の注意点と取得ログ

 

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Digital Network Architecture Center (DNA Center) で CMX Servers/Cisco Spaces とのインテグレーションができない場合の一般的な事例と対応策についてまとめます。

なお使用する Wireless LAN Controller、CMX Servers/Cisco Spaces、DNA Center はそれぞれ互換性のあるバージョンを使用していることが前提となります。Compatibility の詳細は下記ドキュメントを参照してください。

Release Notes for Cisco Wireless LAN Controller
Cisco Wireless Solutions Software Compatibility Matrix
Release Notes for Cisco Connected Mobile Experiences (CMX)
Release Notes for Cisco Spaces and Cisco Spaces Connector
Release Notes for Cisco DNA Center

チェックポイント

1.
CMX Servers/Cisco Spaces とのインテグレーションに問題があるとフロアマップの雲のアイコンが赤で表示されます。アイコンの下や、アイコンをマウスオーバーすると原因を示すメッセージが表示されるので確認してください。

2.
CMX Servers とのインテグレーションができない場合は以下を確認してください。

・Authentication Error が表示されている場合は [System > Settings > External Services > CMX Servers/Cisco Spaces] で登録した CMX Server のクレデンシャル設定が正しいか確認してください。

    

・上記で設定したクレデンシャルを使用して CMX Server の CLI にログインできるか確認してください。

　ログインできない場合は CMX Server に設定されたクレデンシャルを再確認してください。

　ログインできる場合は下記ドキュメントに沿って CMX Server で REST API の動作を確認してください。
　CMX の GUI より REST API の動作を確認する方法 

　REST API が実行できない場合は CMX API Server のユーザが追加されているか CMX Server の設定を再確認してください。
　Integrate Cisco CMX for Wireless Maps

・CMX Server へのアクセスや REST API の動作に問題がなければ、DNA Center の Floor map で Floor name の右側の ... をクリックしてメニューから Sync を実行することで改善が見られるか確認してください。

3.
Cisco Spaces とのインテグレーションができない場合は以下を確認してください。

・[System > Settings > External Services > CMX Servers/Cisco Spaces] で Cisco Spaces の Status が Activated となっているか確認してください。もし未登録であればドキュメントの手順に沿って登録してください。
　Integrate Cisco Spaces with Catalyst Center

・Unable to identify the connector が表示されている場合は Cisco Spaces 側で Connector のステータスが Up しているか確認してください。

　Cisco Spaces 側で Connector のステータスが Up していない場合、また Wireless Controller (WLC) のステータスが Active となっていない場合には、Cisco Spaces 側での調査が必要になります。

　Cisco Spaces のステータスに問題がなくても Unable to identify the connector が表示されている場合は [System > Settings > Trust & Privacy > Trustpool] の設定を確認します。
　以下のインフォメーションが表示されている場合は Update trustpoool on controller now をクリックして Trustpool を更新することで復旧するか確認してください。

・Failed to validate Cisco Spaces certificate が表示されて Cisco Spaces の登録に失敗する場合は [System > Settings > Trust & Privacy > Trustpool] の設定を確認します。

 

　DNA Center の Trustpool の更新には http://www.cisco.com/security/pki/ へのアクセスが必要となるため、通信がファイアウォールや Proxy 等でブロックされていないか確認してください。詳細については Cisco DNA Center Security Best Practices Guide を参照してください。

　Proxy を設定している環境で Trustpool の更新に失敗している場合は、下記ドキュメントを参考に http://www.cisco.com/security/pki/ への疎通確認を実施してください。
　DNAC:Proxyサーバに関連した問題で取得頂きたいログ 

・Status could not be found が表示されている場合は Cisco Spaces との疎通に問題がある可能性があります。

　ネットワークに問題がないか、また DNA Center のログからエラー等が発生していないか確認してください。
　magctl service logs -r dna-maps 

・Connection to Cisco Spaces/CMX is unavailable (Connection Timeout). が表示されている場合は、Cisco Spaces 側で Connector や Wireless Controller (WLC) のステータスに問題がある可能性があります。

　Cisco Spaces 側か、DNA Center のログからステータスを確認してください。
　magctl service logs -r dna-maps 

・Cisco Spaces が Activated となっていて疎通に問題がない場合は、DNA Center の Floor map で Floor name の右側の ... をクリックしてメニューから Sync を実行することで改善が見られるか確認してください。

Service Request をオープンする際の取得ログ

以下の手順でログを取得してください。

手順1) DNAC で debug を有効化します

[System > Settings > System Configuration > Debugging Logs]
Service : dna-maps-service
Logging Level: Debug
Time Out : 30Mins

手順2) ブラウザでエラーメッセージのトレースログを取得します

ブラウザのデベロッパーツールを開き、Network タブから Record を開始します
DNAC GUI から [Design > Network Hierarchy > (Area) > (Building) > (Floor)] を選択して floor map をひらきます
ページの読み込みが完了したらトレースログを HAR 形式で保存します

手順3) ブラウザでスクリーンショットを取得します

・floor map の雲のアイコンの下に表示されるエラーメッセージのスクリーンショット
・floor map の雲のアイコンにマウスオーバーして表示されるメッセージのスクリーンショット
・floor map 上にあるギアアイコンをクリックしてメニューから CMX/Cisco Spaces Sync History を選択して表示されたヒストリのスクリーンショット
・[System > Settings > External Services > CMX Servers/Cisco Spaces] ページのスクリーンショット

手順4) 下記ドキュメントに記載の調査用ログを取得します
　DNAC: DNA Center 調査用ログ取得手順（Restricted Shell 導入版, 2.3.3 以降）

手順5) Proxy を設定している環境で Trustpool の更新に失敗している場合にのみ取得します
DNAC:Proxyサーバに関連した問題で取得頂きたいログ に記載のログと http://www.cisco.com/security/pki/ への疎通確認時のログ

なお Service request をオープンする必要がある場合には、被疑デバイスの契約でオープンするようにしてください。

参考情報ドキュメント

Cisco DNA Center User Guide, Release 2.3.5.x
About Cisco Spaces Integration
About Cisco Connected Mobile Experiences Integration

Cisco Spaces Configuration Guide

Cisco Spaces: Connector 3 Configuration Guide
Cisco Spaces: Connector3 Command Reference Guide