はじめに
本ドキュメントは、Cisco DNA Center(以下、DNA Centerとする。)が提供するDNA Assuranceに関する設定方法を解説するものです。
DNA Assuranceは、Cisco Network Data Platform(NDP)により収集されるNet Flowレコード、SNMPイベント、ワイヤレスLANコントローラのアクティビティ、およびシステムログ情報をリアルタイムに収集し、デバイス、ユーザー、アプリケーションのパフォーマンス状態を継続的に監視するDNA Centerの機能の一つです。
以下では、このDNA Assuranceをご活用いただく上で見落としがちなポイントをDiscovery設定、Design設定、Telemetry設定、Data Platform設定のそれぞれの場面で説明します。 Assurance が期待通りに動作しない際には、まずこれらのポイントのチェックをお願いします。
※本ドキュメントは、バージョン1.2.8を対象に記載したものです。なお、本内容はあくまで推奨手順の中でも見落としがちな要点箇所をピックアップしたものですので、設定時には必ず設定ガイドを併用・参照し、その他の手順も含めて確認した上で実施ください。
1. Discovery設定
監視対象機器のディスカバリー時の設定として、DNA CenterはPreferred Management IP AddressとしてLoopbackインターフェースのIPを使用することを推奨としています。Preferred Management IP設定 ではUse Loopbackを選択してください。

2. Design設定
Network Design(Design>Network Settings>Network)のIP設定の際には、SYSLOG Server、SNMP Server、NetFlow Collector Server共にDNA CenterのEnterprise Netowork VIPを設定してください。また、NetFlow Collectorのポート番号は6007を指定してください。

3. Telemetry設定
各監視対象機器に適用するTelemetry Profile(Telemetry>Site View にて適用)は、可能であればMaximal Visibilityを適用するようにしてください。
※Netflowが有効なMaximal Visibilityをサポートしてるのは現時点では Routerで IOS-XE 16.xを使用しているもののみとなります。

4. Data Platform設定
ファブリック機器のネットワークヘルススコアを適切に取得するためには、下記のSNMP Collectorの設定が必要となります。(System Settings>Data Platform>Collectors>Collector-SNMPより設定)
ファブリック機器設定の場合、QoSを除く全てのメトリックにチェックを入れてください。

以上が、DNA Assurance設定の際のポイントになります。上記の設定箇所を押さえた上で、ガイドに基づき詳細な設定を実施ください。
参考情報
>>Cisco Digital Network Architecture Center User Guide, Release 1.2.8
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/cloud-systems-management/network-automation-and-management/dna-center/1-2-8/user_guide/b_dnac_ug_1_2_8.html
>>Cisco DNA Assurance User Guide, Release 1.2.8
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/cloud-systems-management/network-automation-and-management/dna-center-assurance/1-2-8/b_dnac_assurance_1_2_8.html
>>Cisco SD-Access – Assurance and Analytics - BRKCRS-2814
https://clnv.s3.amazonaws.com/2018/latam/pdf/BRKCRS-2814.pdf