DNA Center Assurance アーキテクチャ概説

[rsumikaw]

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Digital Network Architecture Center (以下、DNA Center)  のAssurance 機能に焦点をあて、アーキテクチャ概要を説明したものです。
DNA Center には、Docker/Kubernetes をはじめとしたオープンソースのテクノロジーが多く採用されています。
今回は、DNA Center のアーキテクチャ外観、API ゲートウェイとしてのKong、そしてメッセージキューイングシステムとしてのApache Kafka (以下、Kafka とする。) について説明します。  

1. DNA Center アーキテクチャ 外観と Kong

DNA Center は マイクロサービスアーキテクチャを採用しています。マイクロサービスアーキテクチャには一般に以下のメリットがあります。

• サービス単位での更新が可能
• サービス単位でのスケーリングが可能
• サービス単位で自由な技術選択が可能

DNA Center はユーザーからのリクエストを API ゲートウェイである Kong が受け付け、各サービスにルーティングします。
各サービスは、単一/複数の Docker コンテナから構成される Pod という単位で稼働しており、これらの Pod は Kubernetes によってオーケストレーションされています。

  

Kong  がリクエストをルーティングする際に使用するテーブルは、DNA Center の CLI から下記コマンドで確認することができます。

実行コマンド:
$ magctl api routes

実行結果例:

上記実行結果における 'REST API' がユーザーから Kong Gateway に対して送信される リクエストとしての API であり、'upstream_url' で指定されたサービスが、Kong がリクエストをルーティングする先のサービスとなっています。本実行例からは、'/api/v1/inventory' の API リクエストが送信された結果、DNA Center のインベントリ機能を管理する 'apic-em-inventory-manager-service' へとルーティングされていることがわかります。

2. Assurance 機能を実現するアーキテクチャ

DNA Center の Assurance 機能は、管理下にある多くのネットワークデバイスからリアルタイムに生成される情報を収集/処理し、分析することでユーザーに対してインサイトを提供します。これを実現するために、DNA Center はメッセージキューイングシステムとして Kafka を使用しています。

Kafka は、リアルタイムに生成されるストリームデータを送信する Producer 、ストリームデータを集約する Broker 、集約されたデータを受け取り、使用する Consumer のコンポーネントで構成されています。
Kafka を 共通の接続インターフェースとすることで、データを生成するサービスとデータを処理するサービスとを疎結合に保つことができるため、DNA Center のように複数のデバイスからリアルタイムに生成されるデータを効率よく処理することができます。

DNA Center における Producer 、Consumer に相当するサービス例：
Producer => collector-snmp、wirelesscollector など。
Consumer => piplineruntime-taskmgr など。

 このアーキテクチャは、DNA Center 上の System Settings => Data Platforms => Analytics Ops Center 画面でも確認することができます。

 

 以上

参考情報

>>DNAC: curl/wget による API アクセス
https://community.cisco.com/t5/-/-/tac-p/3893378#M1084

>>Troubleshooting Cisco DNA Center from Maglev CLI and SD Access from API - BRKARC-2016
https://www.ciscolive.com/global/on-demand-library.html?search=BRKARC-2016#/session/1542224299528001ruh8

>>Cisco SD-Access - Monitoring and Troubleshooting - BRKCRS-2813
https://www.ciscolive.com/global/on-demand-library.html?search=BRKCRS-2813#/session/15341980410830018NBu

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はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Digital Network Architecture Center (以下、DNA Center)  のAssurance 機能に焦点をあて、アーキテクチャ概要を説明したものです。
DNA Center には、Docker/Kubernetes をはじめとしたオープンソースのテクノロジーが多く採用されています。
今回は、DNA Center のアーキテクチャ外観、API ゲートウェイとしてのKong、そしてメッセージキューイングシステムとしてのApache Kafka (以下、Kafka とする。) について説明します。  

1. DNA Center アーキテクチャ 外観と Kong

DNA Center は マイクロサービスアーキテクチャを採用しています。マイクロサービスアーキテクチャには一般に以下のメリットがあります。

• サービス単位での更新が可能
• サービス単位でのスケーリングが可能
• サービス単位で自由な技術選択が可能

DNA Center はユーザーからのリクエストを API ゲートウェイである Kong が受け付け、各サービスにルーティングします。
各サービスは、単一/複数の Docker コンテナから構成される Pod という単位で稼働しており、これらの Pod は Kubernetes によってオーケストレーションされています。

  

Kong  がリクエストをルーティングする際に使用するテーブルは、DNA Center の CLI から下記コマンドで確認することができます。

実行コマンド:
$ magctl api routes

実行結果例:

上記実行結果における 'REST API' がユーザーから Kong Gateway に対して送信される リクエストとしての API であり、'upstream_url' で指定されたサービスが、Kong がリクエストをルーティングする先のサービスとなっています。本実行例からは、'/api/v1/inventory' の API リクエストが送信された結果、DNA Center のインベントリ機能を管理する 'apic-em-inventory-manager-service' へとルーティングされていることがわかります。

2. Assurance 機能を実現するアーキテクチャ

DNA Center の Assurance 機能は、管理下にある多くのネットワークデバイスからリアルタイムに生成される情報を収集/処理し、分析することでユーザーに対してインサイトを提供します。これを実現するために、DNA Center はメッセージキューイングシステムとして Kafka を使用しています。

Kafka は、リアルタイムに生成されるストリームデータを送信する Producer 、ストリームデータを集約する Broker 、集約されたデータを受け取り、使用する Consumer のコンポーネントで構成されています。
Kafka を 共通の接続インターフェースとすることで、データを生成するサービスとデータを処理するサービスとを疎結合に保つことができるため、DNA Center のように複数のデバイスからリアルタイムに生成されるデータを効率よく処理することができます。

DNA Center における Producer 、Consumer に相当するサービス例：
Producer => collector-snmp、wirelesscollector など。
Consumer => piplineruntime-taskmgr など。

 このアーキテクチャは、DNA Center 上の System Settings => Data Platforms => Analytics Ops Center 画面でも確認することができます。

 

 以上

参考情報

>>DNAC: curl/wget による API アクセス
https://community.cisco.com/t5/-/-/tac-p/3893378#M1084

>>Troubleshooting Cisco DNA Center from Maglev CLI and SD Access from API - BRKARC-2016
https://www.ciscolive.com/global/on-demand-library.html?search=BRKARC-2016#/session/1542224299528001ruh8

>>Cisco SD-Access - Monitoring and Troubleshooting - BRKCRS-2813
https://www.ciscolive.com/global/on-demand-library.html?search=BRKCRS-2813#/session/15341980410830018NBu