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yukoga
Cisco Employee
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はじめに

本ドキュメントでは、Cisco DNA Center(Cisco Digital Network Architecture Center) のアップグレードに関する考慮事項や注意点について説明します。本記事初版執筆時に確認している Cisco DNA Center の version は 2.2.2.6 です。

 

Cisco DNA Center のアップグレードについて

Cisco DNA Center のアップグレードは Web 管理画面の [System] > [Software Updates] または [Software Management] ページから実行します。アップグレード処理自体は GUI で簡単に開始できるのですが、実際は前提条件や細かい手順など、バージョン毎に考慮すべき事項や注意点が多数あるため、最新の Cisco DNA Center Upgrade Guide  に沿って計画を立てた上でマニュアルの手順通りに実施することが重要です。

 

Upgrade Guide

Cisco DNA Center Upgrade Guide  は、通常 DNA Center の新しいバージョンのリリースにあわせて頻繁に改訂されます。Cisco DNA Center の新しいバージョンがリリースされるとアップグレード手順の項目が追加されますが、既存のアップグレードパスや手順に変更がある場合もあるため、必ずアップグレードを実施する時点で最新版のアップグレードガイドを参照するようにします。参考和訳版は残念ながら翻訳完了までの時間差があるため、記事の更新日付が古ければ英語版の手順に従うようにします。

 

Chapter: Introduction/はじめに

Prerequisites for Upgrading/アップグレードの前提条件 の項目を確認し、すべて満たすようにします。所要時間の目安や操作に関する注意事項もこの章に書かれています。

必要なアップグレードパスを確認して、現在利用中のバージョンから移行先バージョンまでに必要となるパスを把握します。古いバージョンからのアップグレードの場合、途中に経由すべきバージョンがいくつか入り、段階的な移行が必要となる場合がありますので、事前計画時にアップグレード作業の全体像を把握しておきます。

以前はこの章で Upgrade Paths/アップグレードパス セクションとして図解されていましたが、最近の Upgrade Guide では Upgrade Paths セクションが削除されているため、Upgrade to Cisco DNA Center x.x.x.x(移行先バージョン) の章から必要なアップグレードパスを読み取る必要があります。例えば 1.1.8 から 2.3.3.5 までアップグレードを検討する場合、2022年10月末現在の Upgrade Guide の Upgrade from Release 1.1.7 or 1.1.8 to Release 2.3.3.5  セクションでは以下のように説明されています。
yukoga_0-1667089048555.pngこのケースでは直接アップグレードはサポートされていないため、かなり多くの段階的なアップグレード(1.1.7/1.1.8 -> 1.2.6 -> 1.2.8 -> 1.2.10.x -> 1.2.12 ->1.3.1.x -> 1.3.3.x -> 2.1.2.7 -> 2.2.2.9 -> 2.3.3.5) が必要となることがわかります。(経由バージョンは、リリース状況に応じて今後変わる可能性があります。) 

 

Chapter: Upgrade to Cisco DNA Center/Cisco DNA Center のアップグレード

Upgrade to Cisco DNA Center x.x.x.x(移行先バージョン) の章では、具体的なアップグレード手順が示されています。Upgrade from Release x.x.x.x(現在のバージョン) to Release x.x.x.x(移行先バージョン)  にある手順に従ってアップグレード作業を実施します。アップグレード元/先バージョンによって、パッケージのダウンロードやバナーのクリック有無などの細かい手順に差異があるため注意が必要です。

アップグレード後の正常性確認や運用を再開するには、少なくともリリースノートに記載のパッケージバージョンが全て揃った状態である必要があります。2.3.2.x より前のバージョンでは、System Package のアップデートを行ってから Application Packages のアップデートを行う流れとなりますが、System Update のみ行って放置したり、個別にパッケージを更新したりしないように注意してください。

 
 

Cisco DNA Center のアップグレード計画に役立つ情報

 

アップグレードに備えた事前検証ツール

Cisco DNA Center の状態をアップグレード前に検証できる外部ツール(AURA Tool)や 2.3 で導入された新機能の検証ツール(Validation Tool)が提供されています。これらのツールを使うと過去に報告されたアップグレードに関する多くの問題に対して該当可否を網羅的に検知できるため、事前に対処することが可能です。利用方法は以下の記事にて確認できます。

上記ツールは対象となる Cisco DNA Center のバージョンに応じて活用できます。
最近のバージョンでは、Web UI 管理画面でもポップアップが表示されています。
02_04_25.jpg

 

Cisco DNA Center のリリースサイクルやサポート期間

End-of-Life and End-of-Sale Notices の記事を参考にします。Cisco DNA Center Software Release Model and Release Support Timeline の記事では、Cisco DNA Center の推奨バージョンは最新の GA (Generally Available) とされています。古いバージョンでの長期運用は推奨されていません。Cisco DNA Center は比較的開発サイクルが早いため、現行バージョンと運用中のバージョンがあまりに離れてしまうと、いざ問題が発生しアップグレードしようしたときにパスが複雑化して計画や作業の長期化が懸念されます。平時から適切なタイミングでアップグレードを計画しておくと安心です。

 

既知不具合情報など

全般的な注意制限事項や既知不具合情報については、運用中/アップグレード先バージョンの リリースノートを参照します。

運用中のバージョンがアップグレードが必要となるような製品問題に該当していないか Field Noticeセキュリティ アドバイザリ等の通知ページから確認できます。

 

互換性

アップグレード先バージョンでの関連機器の互換性については以下ページや対象機器のマニュアルを確認します。

 

その他

アップグレードによる影響等については、FAQ 資料のバージョンアップの項目を参照します。

 
 

参考情報

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