はじめに
このドキュメントでは、IOS / IOS-XE のパスワードリカバリ手順を示します。
パスワードリカバリ手順
パスワードリカバリは以下のように行ってください。
1. PC と IOS / IOS-XE ルータをコンソール接続します。
2. ルータの電源を OFF → ON して再起動させます。
3. 起動後 60 秒以内に Break Key を送信します。
起動後 60 秒以内に Break Key を送信することで、IOS/IOS-XE ルータは ROMMON モードで起動します。
※Break Key は、Tera Term の場合は「Alt + B」、Hyper Terminal の場合は「Ctrl + Break」で送信します。Break Key の送信方法は Terminal Software によって異なるため、他の Terminal Software については Terminal Software の仕様を確認してください。
4. ROMMON での起動後、config-register 値を変更し、reset を実行します。
rommon 1 > confreg 0x2142
rommon 2 > reset
5. config-register 値を 0x2142 に変更したためルータは startup-config を読み込まず起動します。
Would you like to enter the initial Configuration dialog？[yes/no]
というメッセージが表示されたら「Ctrl + C」を押してスキップし、enable を入力し特権 EXEC モードへ移行します。
6. copy startup-config running-config により、既存の startup-config の設定内容をrunning-config にマージさせます。
Router# copy startup-config running-config
7. グローバルコンフィグレーションモードに移行し、enable secret コマンドでパスワードの再設定をします。
Router(config)# enable secret XXXX
Router(config)# username XXX privilege XX password XXX
8. 使用していたインターフェースを UP させるために、必要に応じて Interface に no shut を投入します。
Router(config)# interface <Interface>
Router(config-if)# no shutdown
9. config-register を default の 0x2102 に変更します。config-register が 0x2102 に変更されると再度 startup-config を読み込むようになります。
Router(config)# config-register 0x2102
10.これまでの設定変更を保存するために、write memory を実行します。
Router# write memory
