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2017-04-27
05:54 PM
- 最終編集日:
2019-09-06
03:35 PM
、編集者:
CiscoJapanModer
概要
このドキュメントでは PPPoE クライアントの設定例を提示します。
ネットワーク構成
このドキュメントでは以下のような構成を想定しており、図中の PPPoE クライアントの設定を紹介します。
設定例
interface Ethernet0/0 interface Dialer1 ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Dialer1 |
設定の説明
概要としては、PPPoEの通信に使用する物理インターフェイスと、セッションを開始するためのDialerインターフェイスとを関連付けるという内容になります。
interface Ethernet0/0
pppoe enable
pppoe-client dial-pool-number 1
PPPoE の通信に使用する物理インターフェイスを指定します。
interface Dialer1
セッションを開始するための論理インターフェイスです。割り当てる番号は任意です。
ip address negotiated
PPPoEサーバから IP アドレスを取得する設定です。
予めIPアドレスがある場合は固定設定もできます。
ip mtu 1492
PPPoE ヘッダ(6byte)、PPPヘッダ(2byte)を差し引いた値を設定します。
NTT B-flet's へ接続する場合は ip mtu 1454(L2TPサービスが動いているため) とします。
dialer pool 1
物理インターフェイスとの関連付けを行います。プール番号は物理インターフェイスの pppoe-client dial-pool-number コマンドで指定した番号と同じものを指定します。
dialer-group 1
Dialerインターフェイスで通信できるプロトコルを指定します。以下の dialer-list コマンドと同じ番号を指定します.
ppp chap hostname <hostname>
ppp chap password <password>
PPPoEサーバと接続するためのユーザ名、パスワードを指定します。
dialer-list 1 protocol ip permit
Dialerインタフェースで使用するプロトコルを指定します。
動作確認
show pppoe session コマンドの出力が以下のようになっていることを確認してください。この状態になっていれば通信ができる状態になっているはずです。
Router# show pppoe session Uniq ID PPPoE RemMAC Port VT VA State |
事前に用意した他拠点、または外部サイト等の通信対象に対して ping が行ったり、ルータ配下の PC で webブラウジングが可能かなど試し通信ができることを確認してください。
トラブルシューティング
始めに以下の点を確認してください。
- 物理インターフェイスの状態が up/up であることを確認して下さい。
Router# show interfaces ethernet 0/0 |
- DialerインターフェイスにIPアドレスが割り振られていることを確認して下さい。
Router# show interfaces dialer1 |
- ルーティング情報が正しいことを確認してください。
多くの場合は上の設定例のようにデフォルトゲートウェイの設定を行うと思いますが、そのように設定しない場合でも相当するルーティング情報があることを確認してください。
Router# show ip route (中略) S* 0.0.0.0/0 is directly connected, Dialer1 |
- その他、よくあるトラブルとして ppp の認証パスワードの誤りにより接続できない場合が挙げられます。接続できない場合は設定したパスワードに間違いがないか今いちど確認してください。
- また特定のwebサイトが閲覧できない、という問題も散見されますが、以下の設定を追加し状況が改善するか確認してください。
Router# conf t
|
トラブルシューティングに使用するコマンドとしては以下のドキュメントも参照してください。
PPPoE Troubleshooting Commands
関連情報
- PPPoE 接続に失敗する場合のトラブルシューティング -その1-
- PPPoE 接続に失敗する場合のトラブルシューティング -その2-
- PPPoE 接続に失敗する場合のトラブルシューティング -その3-
- ルータ (IOS / IOS-XE): 設定例