はじめに
2020 年 12 月 31 日 Adobe Flash Player のサポート終了を伴い、CIMC の古いバージョン (3.0 以下) では
以下の様に表示され、ログイン、パスワードが入力できなくなるため、管理画面へアクセスできなくなりました。
この場合、HTML 5 ベースをサポートするファームウェアに CIMC をアップデートする必要があります。
アップデートを行う方法は、Cisco UCS Host Upgrade Utility(以降、HUU)を使用して、すべてアップデート可能です。
本記事では、一時的に画面部分をアップデートする方法を説明します。
Prime Infrastructure Gen2 アプライアンス PI-UCS-APL-K9 を例として説明します。
この手順実施後、最終的には、以下の記事のバージョンにすべてを更新することをお勧めします。
Prime Infrastructure と CIMC の Compatibility について
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4389134
詳細内容
バージョンのアップデートを行うには、以下 3つ のステップが必要です。
1. bin ファイルを入手する
2. FTP サーバーに bin ファイルを配置する
3. CLI コマンドによりバージョンアップを実行する
詳細については以下内容をご参照ください。
1. CIMCファームウェアの bin ファイルが必要です。
bin ファイルは HUU の ISO ファイルより抽出できます。HUUファイルの構成により、現時点でbin ファイルの抽出に利用可能なバージョンは 3.0.1c です。
■HUUのダウンロード先
https://software.cisco.com/download/home/286281345/type/283850974/release/3.0(1c)
2. bin ファイルの抽出とFTP サーバーへの配置
1). PCに HUU の ISOファイルをマウントさせます。
例:Windows 10 の場合は、右クリックして「マウント」をクリックします。
2). ISO ファイルをマウントすると、一覧で「firmware.squashfs」ファイルが確認できます。
解凍ソフトウェア ( 7-ZIP等 ) を利用して該当ファイルを展開します。
3). 上記ファイルを展開しますと、CIMC フォルダが確認できます。
このフォルダの中に binファイルがありますので、bin ファイルを ftp サーバに配置します。
3. CLI コマンドによりバージョンアップを実行
1). CIMC の CLI にログインにして、下記コマンドを実行してアップデートを行います。
server# scope cimc
server /cimc # scope firmware
server /cimc/firmware # update tftp <ftpサーバーのIPアドレス> //cimc.bin
2). コマンド「show detail」で 「Update Stage:NONE Update Progress:100% 」になったことを確認します。
3). 上記ステータスを確認後、コマンド「activate」➜ 「y」を実行して、CIMC をリブートさせます。リブートには多少時間がかかります。
4). CIMC の Web GUI 画面を開いて、以下のようにログイン画面が表示されるか確認します。
参考情報
・CIMCリリースノード
・CIMCコマンド リファレンス