はじめに
本ドキュメントでは、vManage GUI 画面上で表示されるデバイス CPU / Memory 使用率のリアルタイム表示について記載します。
本ドキュメントは、vManage と c8000v ともにバージョン 20.9.1で確認した内容をもとに作成しています。
デバイスの CPU / Memory 使用率のリアルタイム表示について
vManage の Monitor -> Devices からデバイス名を選択すると、対象デバイスの CPU と Memory の使用率グラフが確認できます。グラフの表示間隔として Real Time を選択することで、約 10 秒程度の間隔で定期的に取得した CPU と Memory の使用率グラフが表示されるようになります。
■ CPU / Memory 使用率のリアルタイム表示画面
Chrome などのブラウザに搭載されているデベロッパーツールを使って、CPU 使用率とMemory 使用率情報がどのようなパラメータを元に表示されているのか確認してみます。CPU / Memory 使用率のリアルタイムグラフが表示されている状態で、デベロッパーツールを起動して挙動を観察すると、定期的に「 status?deviceid=<system-ip> 」という名称のリクエストが発生していることが分かります。このリクエストの発生直後に、CPU / Memory 使用率のリアルタイムグラフが更新されるため、リクエストレスポンスに含まれる何らかのデータを元に、リアルタイムグラフが更新されていることが予想されます。
リクエストのレスポンスデータを見てみると、json 形式のデータを受信しており、その中に「 data 」という名称の配列データが含まれていることが分かります。「 data 」という名称の配列データの中には、いかにも CPU 使用率や Memory 使用率の算出に使われそうな名称のデータがありますが、データの名称からも、CPU 使用率の算出には cpu_user と cpu_system, Memory 使用率の算出には mem_used と mem_total を使用して、以下の計算式で算出されていることが予想されます。
・ CPU 使用率 = cpu_user + cpu_system
・ Memory 使用率 = mem_used ÷ mem_total
下記画面キャプチャの通り、実際の数値を使って検証すると、上記計算式に従った値が表示されていることが分かります。
■ 実際の数値を使った検証結果
なお、CPU / Memory 使用率の算出に使用されているそれぞれの名称のデータは、cEdge で「 show sdwan system status 」 コマンドを実行した結果に含まれているものと同一となります。
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