はじめに
故障などによって交換した vEdge をオーバーレイに接続するためには、SD-WANコントローラがもつデバイスリストに交換品のシリアルが含まれていなければなりません。このドキュメントではデバイスリストのアップデート作業について説明します。
これらの作業はオンサイト交換サービスをご契約頂いている場合も、お客様に実施していただく必要があるものです。
1. PnP の操作
まず PnP から交換品の追加、交換対象の削除を行います。
この作業によって PnP 上のシリアルファイル(serialFile.viptela)がアップデートされます。
software.cisco.com からオーバーレイが紐付けられている Smart Account / Virtual Account で PnP をオープンし、
メニューから Devices を選択して Add Devices を押します。
Enter device menu manually を選択して Next を押します。
交換品のシリアル、プロダクトID、コントローラープロファイルを入力して Save を押します。
※Serial, PID は show certificate serial で確認可能です。
デバイスの情報が正しいことを確認して、Next、次に Submit を押して、デバイスが追加されたことを確認します。
デバイスの Status が Pending for publish から Provisioned に変化するまで待ちます。
ステータスが Provisioned になるまで数分間かかることがあります。
次に交換対象のデバイスを削除します。右側のメニューから Delete... を選択します。
ポップアップで Delete Selected Devices を押します。デバイスの Status が Deprovisioning Pending になり、その後削除されることを確認します。デバイスが削除されるまで数分かかることがあります。
交換品を含むシリアルファイルは Controller Profiles を選択し、該当するプロファイルの Provisioning File をクリックするとダウンロードできます。
2. vManage の操作
次に vManage で以下の作業をおこないます。
1) シリアルファイルのアップロード
2) 交換品に投入するコンフィグの取得
3) 交換対象を Invalid、交換品を Valid に変更
4) 他コントローラ(vSmart/vBond) との同期
画面左側のメニューから Configuration > Device を選択。Upload WAN Edge List を押してシリアルファイルをアップロードします。このとき Validate... のチェックは外しておきます(※)
※チェックを外しておくと交換品は Invalid としてリストされます。Invalid 状態になっていないとこの後の手順にある交換対象から交換品への Copy Configuration が行えません。
※Version 18.3 以降の vManage をご利用頂いている場合は Sync Smart Account ボタンを使ってデバイスリストを同期させることができます。この場合はシリアルファイルのアップロード作業は不要です。
交換対象のデバイスのメニューから Copy Configuration を選択します。
交換品を選択し Upload をクリックします。
交換品のメニューから Local Configuration を選択します。
表示されたコンフィグをコピーしてテキストファイルに保存します。赤で囲まれているコンフィグ行は不要なので削除しておきます。このテキストファイルは交換品の vEdge の初期設定でご使用ください。
画面左側のメニューから Certificates を選択して交換対象の Validate を Invalid、交換品を Valid に変更します。
変更後 Send to Controllers をクリックして vSmart/vBond と同期します。