2009年5月21日(初版)
TAC SR Collection |
主な問題 | Catalyst 3750、Catalyst 2970 は、mdix auto インタフェース コマンドを使って、10/100Base-T もしくは、10/100/1000Base-T インタフェースのクロスオーバー設定を自動認識(Auto-MDIX 機能)させることができます。 Auto-MDIX 機能を enable にすると、そのインタフェースに接続されたメディアのタイプ(クロス/ストレート)を認識し、インタフェースのクロスオーバーを適切な方へ自動的に変更します。 コマンド例: Auto-MDIX 機能を enable にする。
3750(config-if)#mdix auto
Auto-MDIX 機能を無効にする。
3750(config-if)#no mdix auto
12.1(14)EA1 で導入されたこの機能は、初期設定が無効でした。12.2(18)SE からは、初期値が enable に変更になります。 12.1(14)EA1〜12.1(20)EA1 までの IOS バージョン をお使いの場合、デフォルト設定では適切なケーブルを使用しないと、他のスイッチやハブとの接続ができませんでした。また、初期値を変更しなければ、クロスケーブルを使用しない限りスイッチ、ハブなどの機器を多段接続することができませんでした。 これにより、管理者側がクロスケーブルをエンドユーザーに支給しないという方法でネットワーク機器の構成や接続状況をコントロールすることができました。 しかし、12.2(18)SE 以降の IOS バージョンを使用している場合、ストレートケーブルでも他のスイッチや、ハブを Catalyst 3750、Catalyst 2970 に接続する事が可能になります。場合によっては、管理者側が知らない内にハブの増設が発生し、LAN 環境で Bridge-loop が構成される可能性があります。 Catalyst 3750 および Catalyst 2970 には、Bridge-loop を検出または、回避する機能がありますが、物理構成で Loop が起きないように注意することが一番望ましいと考えられます。 |
備考
TechNews 2004 年 3 月号 No.0403-0008