2024-06-25 01:54 PM
以下は 2024 年 6 月 19 日に開催した Wireless TAC Time - 今すぐ現場に効く Tips 紹介 - の Q&A セッションでいただいた質問とその回答となります。多数のご質問誠にありがとうございました。なお、当日の資料や録画は以下より確認可能です。
質問 1 FN74109 について AireOS WLC は問題ないとのことですが、FN 記事の以下の AireOS のバージョンの記載は以下のバージョンからのアップデートは問題ないということでしょうか。
AireOS はこの不具合の影響を受けません。修正によって AP のログにイメージの validation が成功または失敗したというメッセージが出るような改善がなされており、そのメッセージは AireOS をアップグレードした際にもバンドルされた AP イメージの方に反映されるため、システム上 AireOS も該当しているような見え方になっております。
質問 2 https でのイメージダウンロードは 17.11 以上で現時点でオプション(デフォルトではない)とは思いますが、今後 https がデフォルトに変更になることはあるでしょうか。
現時点ではその予定はありません。
質問 3 AIR-AP1572EAC-Q-K9/IW3702 において、AIR-AP1572EAC-Q-K9/IW3702において、『17.9.x, 17.12.x でも正常に Join することが期待されます』とあるのは、確定事項ではない(リリース後のリリースノートに乗ってない可能性もある)という理解でよろしいでしょうか。
はい、未リリースのため確定はしておりませんが、現時点では 17.9.6/12.3.4 においてもそれら AP は Join して使えるようにする予定です。
質問 4 リリースノートを見ると 8.10.196.0 で未修正の不具合の記載がありますが、それらは修正されない可能性が高いということでしょうか。
Terminated になったものなどは修正されないことになりますが、Fixed ステータスのものは基本的には AP 側の不具合修正であり、IOS-XE へのバンドルイメージとして修正されております。AireOS では今後は修正される予定がありません。
質問 5 CSCwh74663 の件ですが、Products に 1800 や 1810 シリーズなども記載されているのですが、こちらも表示上の不具合で対象外でしょうか。
はい、BST プラットフォーム上の制限により AP1800/1810が Products に表示されますが、実際はこれらの機種はCSCwh74663 の症状は発症しません。
質問 6 CSCwh74663 のワークアラウンドの「Off Channel スキャン」の停止が、最終的に W52 しか使えないようにするになるのですが、W53/W56 を使う以上は「Off Channel Scan」を停止できない仕様になっているという理解でよろしいでしょうか。「Off Channel Scan」だけ無効化することは今後もあり得ないと思ってよろしいでしょうか。※さすがに W52 だけで運用するのをワークアラウンドとして採用するのが難しく。。
BST では Option1, 2, 3 の 3 択を回避策として用意しており、それぞれ独立しております。Option 3 にて W52 だけに絞る方法をご案内しておりますが、Option 2 の RRM Offchannel Scanning 停止と重複させて Option 3 の措置を取る必要はありません。
質問 7 CSCwh74663 の内容修正はできないものでしょうか。
BST 上の制限により Affected Releases の表示が正しくなく、ご不便をおかけして申し訳ありません。TAC からも修正の要望を出しておりますが、現時点では改修の目処が立たず、ひとまず BST リリースノート本文内において該当リリースをご案内しております。何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
質問 8 チャット欄に記載がありましたが、私も CSCwh74663 の記事の内容修正をお願いしたいです。
(質問 7 への回答に同じ)BST 上の制限により Affected Releases の表示が正しくなく、ご不便をおかけして申し訳ありません。TAC からも修正の要望を出しておりますが、現時点では改修の目処が立たず、ひとまず BST リリースノート本文内において該当リリースをご案内しております。何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
質問 9 CME では VRRP で伝搬される MAC アドレスなどの変更が可能なバージョンがあったかと思いますが、EWC では同様に変更は可能ですか。
wireless ewc-ap vrrp vrid で VRID の変更ができます。VRID が変わると必然的に MAC アドレスの後半が変更されます。
質問 10 AP が 25 台接続された場合、コントローラになる AP でクライアント数が減るみたいな話があったかと思いますが、そういったものもなくなりましたか。
こちらに記載の通り、17.12 では 50AP を最大として同じ制限が残っております。17.9 では 25 - 100AP の場合です。Release Notes for Cisco Embedded Wireless Controller on Catalyst Access Points, Cisco IOS XE Dublin 17.12.x
質問 11 資料 P41 の推奨 OS 17.9 の推奨バージョンについて。Cisco Software Download サイトだと 17.9.5 が推奨バージョンの認識ですが、TAC としての推奨が 17.9.4a + APSP8 なのはなぜですか?
Cisco Software Download サイトと TAC Recommended Release は以前はそれぞれ独立して管理されていましたが、最近はお互いに協議をして歩調を合わせてアップデートしております。開発部門の評価基準とサービス部門の評価基準に違いがあったため、それぞれ独立してアップデートされていましたが、現在はお互いに情報を共有して連携し、統一基準になっております、まだわずかにタイミングが合わない時があるため、時期と内容にズレが生じる期間が生じることがありますがご了承ください。なお現時点でどちらのページでも 17.9.5 を推奨に変更しております。
質問 12 資料 P50 の WNCd について - 1時間程度後に再起動が必要な理由を知りたいです。
WLC の再起動について - HA-SSO 構成の場合は、Active 機のみ再起動でよいでしょうか?それとも、2 台とも再起動が必要でしょうか。
Load オプションを反映させるためには WLC を再起動する必要があります。AP がバラバラと Join してくることを考慮し、AP が全部 Join して安定したと思われる 1 時間後に再起動するという意図です。HA-SSO の場合は Active のみの再起動で問題ありません。
質問 13 資料 P54 CMX の 10.6.x の EoL 日程について情報ありますでしょうか。
現時点では未定ですが、既報の物理 MSE アプライアンスの EoS に従って CMX ソフトウェアも EoS となります。
質問 14 Wifi6E AP の ”AP Site-Survey” モードですが、DHCP サーバ機能も持つということでこれは擬似的な自律型として動作するイメージを持ってよいでしょうか。
イメージとしてはご認識の通りですが、あくまでもサイトサーベイのための一時的なネットワークですので、そのまま本番運用に使うことはお控えください。
質問 15 EWC は 17.16 リリースはなく、End of SW Maintenance も 2027/3/31 ということですが、これは 17.15 までのリリースは予定されているという意味でとらえてよろしいでしょうか。EoS は 24/11/19 ということですが、これ以降は EWC-Q の型番の販売が終了するという理解でよろしいでしょうか。
はい、その通りです。EOS ドキュメントにも次のとおり掲載しておリます。
"The final IOS-XE software supporting this will be IOS-XE 17.15.x. "
EWC-Q 型番も EoS Date 以降は購入ができなくなります。
質問 16 OS のバグ改修される順番ですが、すべての Ver で発生があるバグ ID の場合、最新 Ver 側からバグ改修される傾向があると思いましたが、認識あってますでしょうか。
はい、基本的には最新の MD (long lived) リリースに修正が入ります。ED (short lived) リリースについては MR がないことが多いため、基本的には修正が入りません。現時点では 17.12.3, 17.9.5 など Cisco 推奨にしている MD の最新版が主要な修正のターゲットとなります。脆弱性の修正など、例外的に全てのリリースに同時期に修正が入る場合もあります。
質問 17 17.9 の推奨バージョンですが、Cisco Software Download サイトだと 17.9.5 が推奨バージョンの認識です。TAC としての推奨が 17.9.4a + APSP8 なのはなぜでしょうか。Download サイトとの差分がある理由もわかればご教示いただけますと幸いです。
Cisco Software Download サイトと TAC Recommended Release は以前はそれぞれ独立して管理されていましたが、最近はお互いに協議をして歩調を合わせてアップデートしております。開発部門の評価基準とサービス部門の評価基準に違いがあったため、それぞれ独立してアップデートされていましたが、現在はお互いに情報を共有して連携し、統一基準になっております、まだわずかにタイミングが合わない時があるため、時期と内容にズレが生じる期間が生じることがありますがご了承ください。なお現時点でどちらのページでも 17.9.5 を推奨に変更しております。
質問 18 CSCwh74663 のケースでもお話がありましたが Bugserch ツールで、Affected Product や Affected Version の登録と本文内で機器やバージョンに言及しているものは、なぜ不一致が発生するのでしょうか。(登録者は修正しないのでしょうか)差分がある場合は本文側のほうが正しいでしょうか。
BST 上の制限により Affected Releases の表示が正しくなく、ご不便をおかけして申し訳ありません。TAC からも修正の要望を出しておりますが、現時点では改修の目処が立たず、ひとまず BST リリースノート本文内において該当リリースをご案内しております。何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
質問 19 network essential と network advantage のライセンスの AP は 1 つの WLC で混在できない仕様ですが、一旦、network advantage の APを join させた WLC で、network advantage の AP を全て削除し、と network essential の AP を join させることはできますか。
Advantage ライセンスの状態から、Essential ライセンスの状態へ移行する際に、明示的に AP の Join を一旦外す必要があるのか、というご質問と捉えました。ライセンスレベルの変更は C9800 WLC で実施する必要があり、その際に WLC を再起動する必要があります。WLC が再起動している間、AP は一旦 Join が外れます。AP 自身でライセンスの操作を行う必要はありません。また、Advantage と Essential の混在はできません。
質問 20 CSCwe15172 に関して Wi-Fi6(E) AP という記載になっていましたが、6EAP である CW シリーズや 9136 は古いIOS-XE は対応していないので該当はないように見えましたが、認識に相違ありますでしょうか。
Wave2AP および Wi-Fi6(E)AP はそれぞれ Flash ストレージの容量が異なります。Wave2 AP の方が少ないため影響を受けやすいのですが、Wi-Fi6(E) も影響を受ける不具合です。修正は 17.9.3 に含まれますが、初期の Wi-Fi6E である C9166 などは 17.9.1 で稼働することが可能なため、該当する場合があります。17.6 については 17.6.6 で修正が入っておりますので、途中経路としては 17.6.6 以上を利用するのが安全です。
質問 21 CSCwe83994 の BST ページには Firefox の記載はないですが、これは Chromium 系ではないブラウザで起きるという理解でよろしいでしょうか。
非 Chromium 系をすべて試したわけではありませんが、Firefox 以外のブラウザ Chrome などでは回避ができたとご理解ください。同一コンディションで Firefox では発生するが、Chrome では発生しなかったことを確認しました。
質問 22 CSCwh80060 の不具合は EWC でも発生する可能性はありますか。
はい。
質問 23 CSCwh80060 の BST ページに Known Fixed Releases (0)となっておりました。。
修正バージョンの詳細をご教示いただけますでしょうか。また本事象の確認方法としては Flexconnect の AP で事象が発生したら、
・FRA が有効で、monitor になっている
・AP の show controllers nss status 結果が is_central_switching: true となっているという判断でよろしいでしょうか。
17.15.1 での修正を予定していますが、17.15.1 のリリース時期は 8 月から 9 月を予定しています。従って Fixed Release はまだご案内できません。判断基準はご認識の通りです。
質問 24 以前も聞いたかもしれませんが、Automatic Load-Balancing のデフォルト有効になることは今後ありますでしょうか。
現時点ではその予定はありません。
質問 25 資料 P48 CSCwh80060 こちらのバグ ID ですが、bugsearch では、fix version が表示されておりません。資料更新お願いします。
17.15.1 での修正を予定していますが、17.15.1 のリリース時期は 8 月から 9 月を予定しています。従って Fixed Release はまだご案内できません。判断基準はご認識の通りです。
質問 26 CMX3375 の CMX 11.x が FY25Q2 にリリース予定と、CMX3375 の EoS/EoL 通知に記載がありました。今後の CMX3375 のソフトウェアのリリース方針について、回答できる範囲で教えていただきたいです。
現時点では EoL 記載の文言以上の情報は得ておりません。
"Customers can use their existing CMX 3375 HW with CMX 11.x ISO release, which has a planned release date in FY25Q2"
質問 27 CMX 10.x のソフトウェアの EoL 通知は出ていない認識です。御社から通知されていないだけど、CMX 10.x のEoS/EoL は決まっているなどの情報はありますでしょうか。
物理アプライアンスの EOS がハードリミットとなります。CMX10.x のソフトウェアとしての EOS を出すかどうかは決まっておりません。
質問 28 資料 P64 の WCAE ツール、早速ダウンロードしました。こちらは、show tech 結果を読み込んで使う前提でしょうか。
はい、show tech-support wireless を読み込ませます。wireless というオプションを忘れずに付けるようにお願いいたします。
質問 29 EWC のEoS(Page37)に伴い、WiFi6E のサイトサーベイモード(Page35)など
オンプレの WLC やクラウドを使わず、自律型で動作させる代替策は今後提供される可能性はございませんでしょうか。
今後スタンドアロン環境の小規模環境に対する自律型 AP の導入選定には WiFi6E のサイトサーベイモードとして導入すれば引き続き(自立型を)サポートしていくものなのでしょうか。
自律型(Autonomous)AP の展開予定はありません。サイトサーベイモードはあくまでもサイトサーベイ専用のツールであり、そのまま本番運用いただくことを想定して設計されておりません。VM リソースが活用可能であれば、こちらにある C9800-CL Ultra-Low Profile が代替手段の一つとして検討できるかと存じます。
Chapter: Overview of Cisco Catalyst 9800 Wireless Controller for Cloud
質問 30 資料 p.41 の IOS-XE の推奨版ですが 17.9.5 ではないでしょうか?Recommended Cisco IOS XE Releases for Catalyst 9800 Wireless LAN Controllers のリンク先では "Cisco recommends 17.9.5 for all deployments" となっています。
はい、現時点では 17.9.5 へ更新いたしました。
質問 31 資料にはありません。普段の TAC さんとのやりとりのフィードバックです。TAC さんからの回答で、今後リリースされる OS にてバグ改修というアナウンスいただくことがありますが、細かく TAC さんに確認するとバグ改修ではなく、原因究明のためのデバッグ機能追加される OS がリリースされるというアナウンスいただきました。できれば、OS のバグ改修なのか、デバッグ機能追加なのかを最初にあわせて回答いただけると、エンドユーザ様があたふたしなくて済むので、よろしくお願いします。
ご不便をおかけして申し訳ございません。通常はそのような違いがわかるようにご案内しておりますが、一部徹底できていないオペレーションがあったかもしれません。社内で再度わかりやすい説明を差し上げるように周知いたします。貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
質問 32 QA 内でご説明いただいた BSTの表示上のバグについて説明しているページやバグ ID 等、公開されている情報はありますでしょうか。
恐れ入りますが、BST の不具合IDはございません。このようなケースがあるということをコミュニティサイトにて掲載することを検討いたします。また、BST プラットフォーム上の問題についても引き続き改善を図るように要望を出してまいります。
公開の難しい情報などは掲載を見送らせていただくこともございます。ご容赦いただけますと幸いです。
当オンラインセミナーのご参加、誠にありがとうございました。 またのご参加をお待ちしております。
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